髪の毛がパサパサになる原因とヘアケアして改善する方法とは?
なんで私の髪だけ、いつもこんなにパサパサなの?とお嘆きの方が見落としているかもしれない、髪の毛がパサパサになる原因とヘアケアで改善する方法をご紹介します。
髪の毛がパサパサになる原因
乾燥が原因で髪の毛がパサパサしている
乾燥するにはいろいろな要因がありますが、多くは紫外線や熱などによるキューティクルの剥離が原因で乾燥しやすくなります。
このキューティクルにはメラノソームと呼ばれる黒色素顆粒が存在していないため、常に紫外線の影響をダイレクトに受けています。これはカラーなどよりも強力なブリーチ剤で脱色を行った場合と同じ程度のダメージを髪に与え、最下層のエンドキューティクルにキューティクルホールと呼ばれる空洞を作ります。この空洞がだんだんと大きくなりキューティクルが剥離されると毛髪1本1本の太さが均等でなくなるため、手触りが悪化したり切れ毛が起こりやすくなったり、また内部の水分が蒸発しやすくなることで髪の毛がパサパサになる原因となります。
パーマやカラーリングが原因で髪の毛がパサパサしている
パーマには、ウェーブの形成が目的のパーマと、くせ毛や縮毛などを矯正する目的のストレートパーマがあります。パーマ剤の多くは、還元剤を主成分とする1剤と、酸化剤を主成分とする2剤とを組み合わせて使用しています。(用剤の成分によって異なるものもあります。)
縮毛矯正では強めの薬剤を使用し、さらに高温のスチームを当ててまっすぐにしていきます。薬剤と熱により、ハリ・艶を保つキューティクルが失われてしまうため髪の毛がダメージを受けて乾燥してパサパサになります。
ブリーチでは髪の色を作るメラニン色素を分解して脱色します。通常のヘアカラーと違うところは成分に過酸化水素が使われていることです。そのため頭皮への負担はヘアカラーよりも大きくなり、髪の毛がパサパサになっています。
パサパサになった髪の毛のツヤを取り戻すヘアケアの方法
パサパサになった髪の毛のツヤを取り戻すのにすぐにはムリでもパサパサのままでは過ごせないですよね。
ヘアケアをしながら徐々に髪の毛のツヤを取り戻しましょう
リンス・コンディショナー・トリートメントでしっかり補修
シャンプーでしっかり汚れを落とした後は、髪の毛を保護してくれるリンス・コンディショナー・トリートメントなどを使いますよね。最近はリンスをあまり見かけなくなったので、コンディショナーかトリートメントのいずれかをお使いの方が多いのではないでしょうか?
リンスは日本独自のもので、まだ石けんで髪を洗っていた時代に髪をアルカリ性から酸性に戻し、キューティクルを整えるものとして誕生しました。さらに髪のコンディションを整えるコンディショナーの登場により、最近は少なくなっているようです。
コンディショナーの役割は、髪の毛の表面を保護(コーティング)し、キューティクルを整えてくれることです。リンス・コンディショナーが髪の表面に作用してケアを行うのに対し、トリートメントは髪の内部に浸透して補修を行います。スキンケアでいえば、美容液や保湿クリームのような役割があります。基本的には、ダメージが大きい方はトリートメントで内側からしっかり補修してあげることが望ましいとされています。
ここで注意が必要なのが、両方使う際に使用する順番。
【トリートメント:髪の毛の内部を補修】→【コンディショナー:髪の毛の表面をコーティング】
こちらが正しい順番です。トリートメントは最後に使用するもの、と思っている方も多いのではないでしょうか。表面をコーティングしてしまっては補修成分が浸透しませんので、使用順には注意しましょう。
タオルドライ後のオイルパック
タオルドライとドライヤーのあいだで、オイルを毛先→襟足手前にかけて軽くもみ込むように握ります(首より上には使用しません)。個人差があると思いますが、胸まである私の髪の毛でスプーン2杯程度の量です。できるだけムラなくオイルを塗り終わったらホットタオルで包み5分放置。そのタオルで軽くポンポンとオイルをふき取り、ドライヤーをかけてみてください。どうですか?パサパサしてやたらあちこち向いてた毛先が、するん、と落ち着いたのではないでしょうか?
私自身、以前からも毛先にオイルを使用していましたが、ホットタオル(レンジでチンでOK!)を一緒に使うようになってからはもちが違うなぁと実感してます。
ただ5分以上放置していると、髪の毛全体が乾いてきて他の部分がパサパサしまったり、タオルが冷えてカゼを引いちゃったり(^^;)しかねないので、長時間にならないようにお気を付けください。
髪の毛がパサパにならないドライヤーのかけ方
『塗れたまま髪を放置すると、傷みがひどくなる』
よく聞く言葉ですよね。キューティクルが剥がれるとかそのメカニズムはまた後日として、ドライヤーの温度だけでも同じ乾かし方で差が出るって知っていました?もし「正しい髪の乾かし方」ができていなくても、髪に当てる温度の違いだけで簡単にツヤと手触りが変わるんです!
オイルパックをした髪を(正しくは髪の根元から)乾かしていくとき、守りたいことは『高温風を当てない』こと。
よく「20cmは髪からドライヤーを離して」と言いますが、高温でターボなんかにしてると一気に髪と頭皮の水分が蒸発してしまって、せっかくオイルパックしても乾かし終わる頃にはバッサバサです。そこで温度調節できるドライヤーなら『低温』で、調節がないものは『弱(LOW)』で乾かしてみてください。時間は少しかかりますがパサつきは断然変わりますよ。
そして7~8割乾いてきたらあとは冷風で完全に乾燥を。これはやってる方も多いと思いますが、最後に冷風で乾かすとキューティクルが閉じるというものですね。ちなみに、低温で乾かしているときも根本→毛先に温風を当てるように意識していると、これもキューティクルが開きにくくなるのでパサパサが軽減されます。
パサパサの髪の毛でも染めたい人にはヘアケア兼ねて「ヘナ」がおすすめ
髪の毛で使うヘナと聞いて一番に思い浮かべるのは、やはり髪を染めること。
その他にヘナの性質の1つに油分を吸着するというものがあります。ヘナの粉をお湯で溶き、頭皮と髪になじませてから洗い流すことで、髪の毛や毛穴のあぶら汚れを取り除くことができます。
さらにはヘナの成分ローソニア・アルバ(ローソン)にはタンパク質と結合するという性質があります。そのローソンがダメージによって髪の毛に空いてしまった穴へ入り込むと、髪のタンパク質と結びついて内側からその空洞を埋めてくれます。
最初の数回はせっかく埋められたタンパク質も洗髪などでほとんどが流れてしまいますが、使用回数を重ねることで少しずつ定着するようになり、髪の9割を占めているコルテックス(毛皮質)を徐々に補強していきます。
ぽっかりと穴が空いていた髪が修復されることで、湿気や髪の太さが均一でないことからくるツヤのなさ・うねり・パサパサなどの改善に効果が期待できます。
キューティクルを引き締める
ローソンが髪の内部で一生懸命タンパク質と手を取り穴をふさぐ一方で、同じくヘナの成分であるタンニンが髪をぎゅっと引き締めて開いていた髪表面のキューティクルを閉じてくれます。キューティクル(毛小皮:毛表皮)が閉じることでコルテックスの水分やタンパク質が流れ出るのを防ぐことができ、髪に弾力とツヤをもたらしてくれます。
頭皮のクレンジングにも!
洗髪料としても使われるヘナですが、髪の毛だけではなく頭皮のクレンジングとしての使用もオススメです。
ペースト状にしたヘナを頭皮に塗布して、そのまま地肌をマッサージ。石鹸や合成シャンプーとは違い、植物自身の力で酸化した毛穴の油分を無理なく除去・洗浄してくれます。加えて、ヘナの持つハーブの薬効(殺菌、消臭など)が、地肌と気分を気持ちよくリフレッシュさせてくれますよ。
ヘナを使用したあとの乾燥時に髪のきしみが気になる方は、ヘアオイルを5~10滴ほど、ペーストを作るときにヘナに混ぜてから使用してみてください。私も試しましたが、指通りも良くなり地肌の乾燥も改善されたように感じます
まとめ
知らず知らずのうちに髪の毛がパサパサになることをしていませんでしたか。
これからこちらで紹介した正しいヘアケアを実践してパサパサの髪の毛から美しくツヤがあり、ハリコシのある髪の毛を手に入れてみてはいかがでしょうか。
Kiranah Life(キラナライフ)編集部
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