女性の抜け毛の8つの原因|今からできる予防と対策方法
今回取り上げる「抜け毛」も、生活習慣の乱れが原因の一つです。
キラナライフでは抜け毛に悩まないためのセルフケアをご紹介していますが、今回は抜け毛の原因から対策まで紹介していきます。
女性の抜け毛とは?
年齢、頭皮の環境やストレスなどによりヘアサイクルが乱れると髪のハリ・コシが低下します。やがて髪の寿命が短くなり、ボリュームダウンにつながっていきます。徐々に変化するため気づきにくいのも特徴です。無理なダイエットによるホルモンバランスの乱れや、栄養不足による血行不良、頭皮の乾燥、睡眠不足、紫外線なども影響しています。また、過剰な洗髪による頭皮の乾燥、防衛反応による皮脂の過剰分泌なども原因です。
抜け毛は必ず起きる
抜け毛はヘアサイクルによって必ず起こる現象です。一般的に1日に70~100本の髪の毛が抜け落ち、その後生え変わると言われていますが、抜けすぎてしまうと不安になりますよね。抜け毛には2パターンあり、日常生活のサイクルで起こる抜け毛と、薄毛の原因となる抜け毛に分類されます。
抜け毛の起こる原因
先ほど抜け毛には2つ種類があると述べましたが、薄毛の原因となる抜け毛の起こる原因を紹介します。
①生活習慣
頭皮を不潔にしていると、皮脂や汚れなどが毛穴に詰まり皮膚呼吸を阻害してしまいます。
毎日頭皮を洗い、清潔に保つように心がけましょう。
また、睡眠不足や、過度な飲酒、喫煙などの生活習慣の乱れも抜け毛の原因となります。
②食事
食事は生活習慣の乱れともつながりますが、脂肪、辛いなどの刺激物、冷えたもの、糖分等が抜け毛の原因の一つと成り得ます。
脂肪、糖分を摂りすぎると皮脂が過剰に分泌されて毛穴のつまりの原因になります。
毛穴のつまりで毛が細くなり、抜けやすくなってしまいます。
体を冷やすものは血流が悪くなる原因になりますので、過度の食べ過ぎは抜け毛につながる可能性があります
③産後や経年期
「産後や更年期に抜け毛が増える」という話を耳にしたことがある方も多いと思います。一般的に、1日に70~100本の髪の毛が抜け落ち、その後生え変わるといわれています。髪の毛が抜けたからといって過度に神経質になる必要はありませんが、一度に大量の髪の毛が抜ける場合には女性ホルモンのバランスが乱れてしまっている可能性があります。抜け毛の主な原因は、頭皮の血流不足とホルモンバランスの乱れです。女性ホルモンのエストロゲンには毛髪を育てる働きがあるので、ホルモンバランスが崩れるとヘアサイクルにも影響します。ヘアサイクルが乱れると、髪の成長期が短くなったり休止期が長くなって抜けやすくなったりして、薄毛や抜け毛につながってしまうのです。
分娩後脱毛症
産後休止期に抜け毛が起きる分娩後脱毛症。産後の女性に多いのがこのタイプで、産後、急激に抜けるのが特徴です。妊娠期は女性ホルモンが増加し、髪の毛の成長期が維持されています。ところが、産後休止期に入るため一気に抜けるのがこの「分娩後脱毛症」です。通常は、ほとんどの方が一年ほどで回復します。
④ストレス
ただでさえストレスの多い現代社会…。ダイエット中は食事制限によるストレスや、思うように結果が出ないストレスなど、とかくストレスを抱え込む傾向にあります。過剰なストレスは自律神経を乱し、ホルモンバランスも崩れやすくなります。その結果、「美しさをつくるホルモン」エストロゲンが低下。ヘアサイクルが乱れ、毛が細くなったり、抜け毛が増えるなど、髪に大きな影響を与えてしまうのです。
また、ストレスによって起こる症状に円形脱毛症があります。
男性、女性にかかわらず、ナイーブな方に多いのがこのタイプで、突然、髪の一部がごっそり抜けてしまうのが特徴です。これは自己免疫疾患のひとつで、精神的、肉体的なストレスが原因といわれます。女性は産後に発症する方も多いようです。
⑤ヘアスタイル
抜け毛を引き起こしやすい⁈そのヘアスタイルとは?
・髪をきつく結ぶ
・夜会巻きなど引っ張って留める
・エクステンション
などのヘアスタイルは「牽引性脱毛症」になる可能性があります。
牽引性脱毛症とは?
継続的に引っ張られることで血流障害が起き、頭髪の成長に悪影響を与えてしまいます。髪をきつく結びすぎたり、同じ結び方をしていると頭皮に負担がかかり発症することがあります。生え際や分け目のあたりが薄くなるのが特徴です。
たしかに、髪をきつめに結んだ日は夕方ごろになると頭皮が引っ張られて痛く感じることもありますよね・・・(;^_^A。
夜会巻きやエクステも同じ原理です。頭皮が引っ張られ、ずっと同じ毛穴に負担がかかっている状態を長期間続けることで「牽引性脱毛症」を引き起こし「薄毛になりやすい」といわれているのです。
また、おしゃれには欠かせない「パーマ・カラーリング」とのつきあい方も重要です。
今やしていない方がいないほど浸透しているパーマやカラーリング。しかし、これらは薬品や熱の力で髪の構造を変えてしまうため、毛髪だけではなく頭皮にもかなりの負担がかかります。繰り返していると、髪が細くなったり、切れ毛や抜け毛の原因にもなります。
⑥皮膚トラブルによる脱毛
理由はさまざまですが、頭皮に湿疹ができたり、炎症が起きたりすることで脱毛することがあります。また、過剰な洗髪は頭皮の乾燥を引き起こし「抜け毛・薄毛」の原因となります。
⑦女性ホルモンの減少
女性にも男性ホルモンが存在しますが、加齢などにより女性ホルモンの一つ”エストロゲン”の分泌が減少するとことで「女性男性型脱毛症(FAGA)」を引き起こしてしまうことがあります。「女性男性型脱毛症(FAGA)」とは、”男性ホルモン”の影響をうけた女性の脱毛です。
⑧遺伝
”男性ホルモン”との関係が昔から指摘されています。一方で、遺伝に関してはあくまでも「体質が似ている」だけという説もあります。その方の生活習慣、頭皮環境によっても左右されますので必ずしも薄毛の原因とはいえないようです。
<一口メモ>
母方の祖父が薄毛なら要注意?!
男性型脱毛症はX遺伝子で決まります。男性のX遺伝子は母親由来と決まっているため、母方の祖父が薄毛の場合は要注意!日頃から、生活習慣や、頭皮環境に気をつけるようにしましょう。
抜け毛の対策・予防方法
頭皮をキレイに保ち、内側からもケアをする。
抜け毛を予防するには、清潔な頭皮環境を常に整え、栄養をしっかり取るといった、外側・内側両側からのケアが必要です。
①生活習慣の改善
睡眠時間をしっかりととることはもちろん、日々の生活の中で頭皮のマッサージやブラッシング習慣も抜け毛予防に効果的です。
ホルモンバランスを整えるためには、これまでお話ししてきたように食事のバランスを整えること、リラックスを意識してストレスフリーの時間を取ることが大切です。これに加えて、髪の血流を促進する頭皮マッサージやブラッシングの習慣を取り入れることで、ヘアサイクルの改善につながります。
②食事の改善
抜け毛に有効な食品選びのポイントを紹介します。
髪の毛の主な構成成分はケラチンというたんぱく質です。
このケラチンはシスチンという含硫黄アミノ酸を含んでいますが、シスチンを体内で作り出すためにはタンパク質とビタミンB6が必要です。
また、亜鉛もケラチンを作り出すうえで重要な要素です。
頭皮の細胞老化を防ぐためのビタミンEやビタミンC、頭皮などの肌の保湿などに有効なビタミンAやB2も必要です。
ビタミンB群(B2、B6)やビタミンCは先程挙げた亜鉛の吸収を助けてくれる役割も持っています。
一方で、カルシウムやカフェインは亜鉛の働きを阻害してしまいます。
同時に摂取することは控えた方がいいかもしれません。
食事のなかでも脂質や炭水化物の過剰摂取は皮脂を多く作ってしまう原因になるため気をつけましょう。
これらのポイントから食品を選ぶと、低脂質な肉や魚(タンパク質)とくにビタミンB6が豊富な鶏ささみやマグロ、カツオなどがおすすめです。牛レバーや豚レバーからはビタミンB6に加え、ビタミンB2を摂取することができます。
また、亜鉛を摂取するためには、牡蠣や海藻類などがいいでしょう。
その他のビタミン摂取のためには、カボチャ(ビタミンE、ビタミンA)やニンジン(ビタミンA)、赤ピーマン(ビタミンC)などの緑黄力野菜に加え、ごまもビタミンC・E・Aを摂取でき亜鉛も含まれているためおすすめです。
本来のアルカリ性体質をつくるには、できるだけ良質なお水、野菜や果物をたっぷり摂るように心がけましょう。
温野菜もいいのですが、私のおススメは、生野菜。生野菜や果物には酵素が含まれています。酵素が体の酸化を防いでくれる事はご存知ですね?酵素は熱を加えると消滅してしまう為、量よりも質の高さを重視することおススメします。その他に、髪の99%を構成するタンパク質。タンパク質は、筋肉や爪、皮膚など体のほとんどの部分を構成しています。大豆製品や甲殻類から良質のタンパク質を摂るといいですよ。脂質は木の実のナッツ類がおススメです。また、ヨードとカルシウムも髪にとっては必要な栄養素。海藻や、貝類などから摂ると良いでしょう。
③食事制限はやめる
過度なダイエットなどやストレスになるだけでなく栄養バランスにも影響します。
ダイエット経験者なら、一度は経験があるのが食事制限です。「〇〇だけダイエット」や「カロリーオフダイエット」、とにかく食べる量を減らす「食べないダイエット」。「食べたいのに食べられない!」そんなストレスを経験した方も多いはず。先程もご紹介した「ストレス」ですが、食事制限が髪にとって問題なのは「ストレスでホルモンバランスが崩れる」ということだけではないんです。
ダイエット中、お肌はボロボロ、髪はツヤもなくなりパサパサ・・・なんて経験ありませんか?でも、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?その理由は、私たちの身体は食べたものから造られているから。食事制限などで栄養が取れなくなるという事は身体に何らかの支障をきたすということになります。
私たちの身体は、栄養不足に陥った時「生命に必要な器官」を優先に栄養が送られます。髪の99%はたんぱく質で、約18種類ものアミノ酸が結合して構成されています。しかし、たんぱく質は髪以外に、臓器や神経細胞など身体の様々な部位で使われています。その為「皮膚の付属器」である髪は優先順位が低く、栄養不足になった時最初に切り捨てられるといわれています。
健康な状態の髪をつくるためには、毛細血管から栄養分を吸収しなければなりません。その栄養を毛根の下の方にある毛乳頭細胞が取り込みます。毛母細胞は毛乳頭細胞の栄養をもとに細胞増殖を繰り返し健康な髪がつくられます。つまり、毛母細胞に送られる栄養が減るということは、髪を造っている毛母細胞の活動が弱まるということ。その結果、無理なダイエットをしたことで髪が細くなるという現象が起こるのです。
良質なたんぱく質やミネラルビタミンは髪をつくるうえで欠かせない栄養素。ダイエット中でも栄養不足にならないように、バランスを考えて食事をしましょう。
ストレスでホルモンバランスを崩さない為にも、無理な食事制限はやめましょう。また旅行や、ドライブ、スポーツ観戦など、楽しい事をみつけてストレスを上手に発散。楽しい!うれしい!ワクワク!こんな気持ちが良いホルモンをつくってくれますよ。
④髪に負担をかけないヘアスタイルを心がける
美容師さんにお伺いすると、ショートヘアがおすすめなのだそうです。その理由としてショートヘアは髪自身の重量が軽く頭皮への負担が少ないだけでなく、ボリュームを出したり、薄くなったところをカバーしたりするのにも適しているのだとか。トップにふんわり感を出すには太目のカーラーを使うといいですよ。特に前髪をふんわりとさせるには、「横巻き」ではなく「縦巻き」がおすすめです。ご年配の方にショートヘアが多いのには、細くなった髪を上手にカバーできるという理由もあるのかもしれませんね。
とはいえ、やっぱり「ロングヘアが好き」という方もたくさんいらっしゃいますよね。そんなロング派の方には頭皮が引っ張られるようなヘアスタイルを続けることは避け、頭皮から少し離した位置で結ぶことをおすすめします。牽引性脱毛症を防ぐためにも、きつく結んだり、夜会巻きのように引っ張るようなヘアスタイルを続けることは控えましょう。
⑤その他、髪への負担について注意すべき項目
●髪への負担(大)
・縮毛矯正:縮れ毛をストレートに固定。薬品と熱による刺激で髪へのダメージは大きい。
・ブリーチ:髪の色を作るメラニン色素を分解し脱色すること。過酸化水素が含まれるため、頭皮への負担は大きい。
●髪への負担(中)
・パーマ:髪内部の結合を切り離し、変化させて、再び薬剤で固定すること。コールドパーマ、熱処理するデジタルパーマなど。
・ヘアカラー・白髪染め:毛の内部の色素を分解、脱色し、人工的な色素に置き換えること。
・香草カラー:ハーブなど天然成分主体の色素を使用。原理はヘアカラーと同じ。
※縮毛矯正やブリーチほどではありませんが、やはり頻度は控えめにされてください。
●髪への負担(小)
・ヘアマニキュア:髪の表面に色をのせること。頭皮への負担は少ないが長期間使うと髪の負担になることも。
・カラースプレー:一時的なもの。使用後はしっかり洗い流すこと。
また、パーマやカラーリングの特徴をご紹介します。上手に利用しておしゃれを楽しみましょう!
●パーマについて
パーマには、ウェーブの形成が目的のパーマと、くせ毛や縮毛などを矯正する目的のストレートパーマがあります。パーマ剤の多くは、還元剤を主成分とする1剤と、酸化剤を主成分とする2剤とを組み合わせて使用しています。(用剤の成分によって異なるものもあります。)
縮毛矯正では強めの薬剤を使用し、さらに高温のスチームを当ててまっすぐにしていきます。薬剤と熱により、ハリ・艶を保つキューティクルが失われてしまうため、ときどきはお休みして頻度(使用回数)を減らすことをおすすめします。
●ブリーチとヘアカラーとの違い
ブリーチでは髪の色を作るメラニン色素を分解して脱色します。通常のヘアカラーと違うところは成分に過酸化水素が使われていることです。そのため頭皮への負担はヘアカラーよりも大きくなります。白髪染めやヘアカラーは、内部の色素を分解、脱色し、人工的な色素に置き換えます。人工の色素を天然色素にしたものが、香草カラーと呼ばれているものです。ハーブなどの天然由来の色素を使用します。
まとめ
いかがですか?今回は抜け毛の原因からその予防と対策方法を紹介しました。
予防に関しては日々の生活の中でできる頭皮のマッサージやブラッシング習慣がポイントです。
また、無理な食事制限で急激に体重を落とすダイエットは、健康にも、髪にも良いことはありません。
嬉しい!楽しい!ワクワクする!と良いホルモンがでやすくなります。上手にストレス発散するよう心がけましょう!
Kiranah Life(キラナライフ)編集部
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