健康に影響は?カテキンの過剰摂取による副作用

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おはようございます。佳秀ヘルスケア研究開発の松木です。
肌改善や風邪予防に有効なお茶の主要成分カテキンについて、前回ご紹介しました。
美容や健康にいいとはいえ、いくらでも摂取していいものなのか気になりますよね。
今回は、カテキンを過剰摂取にしたときの副作用についてお話します。

カテキンの美容効果

お茶は栄養の宝庫と言われるほど様々な成分が含まれています。その中でもビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類に、カリウムやカルシウムなどのミネラル類が含まれています。特に、抗酸化力が高くコラーゲンを作るのに不可欠なビタミンCが豊富に含まれています。
その他にも、GABA(γ-アミノ酪酸)や食物繊維、アミノ酸などが含まれています。
これらのような様々な成分が入っていることで、成分同士が相乗的に作用し効果的な健康効果を得ることができるのが魅力的です。

そしてお茶といえばカテキンですよね。カテキンはポリフェノールの一種で、お茶に含まれるカテキンはエピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレートの4種類があります。

カテキンの効果の大きな特徴が抗酸化作用です。特に強い抗酸化力を持っているのが先ほどカテキンの中でも約半分を占めるとご紹介したエピガロカテキンガレートです。その抗酸化力はビタミンCの80倍とも言われています。

私たちの体内には生きていく上で必要不可欠の活性酸素が発生し日々働いています。この活性酸素は過剰に発生すると生活習慣病やがんの原因になる物質です。
活性酸素が肌細胞を攻撃し、破壊すると肌のバリア機能などの肌を正常に保つ機能がうまく働かなくなり肌荒れや肌の老化につながります。
このような活性酸素による肌へのダメージを改善するためには体内の抗酸化成分+食事などでの抗酸化成分の摂取が必要になります。

カテキンがもつ強い抗酸化力も、肌の改善に有効です。
それを裏付ける情報として、2008年に緑茶カテキンの紫外線からの皮膚保護効果や、シミの原因であるメラニン生成抑制効果アンチエイジング効果として肌の弾力改善効果などが報告されています。

カテキンの健康効果

カテキンによる健康効果は多くの研究報告があり、抗がん作用や血糖値の低下作用、虫歯予防や口臭効果などが報告されています。

さらに、ウイルスや菌などによる感染症が拡大するこの時期に効果を発揮します。

特に、インフルエンザウイルスの除去には高い効果を発揮することが分かっています。
インフルエンザウイルスなどのウイルスは、喉や鼻などの粘膜に付着し細胞内に侵入することで増殖を繰返します。細胞内に侵入する際にウイルスはまず細胞表面から出ている手に結びつきます。
カテキンはこの細胞表面から出ている手に覆いかぶさることで、ウイルスが細胞と結びつくのを防ぐのです。
細胞内に侵入できないウイルスは増殖することができなくなり、死滅していきます。

菌に対してもカテキンが菌の膜に結び付き作用することで抗菌作用を示すということです。

また、カテキンには花粉などによるアレルギー反応を引き起こすヒスタミンの分泌を抑える効果もあります。抗炎症効果もあるので、アレルギー反応が出た後でも効果が期待できます。

カテキンの過剰摂取による副作用

これまで緑茶などに含まれるカテキンの美容や健康効果についてお話してきました。
これまで以上にお茶を飲んでみようと思った方もいるかもしれません。
では、カテキンはどれだけ摂取してもよいのか?という疑問が浮かんできます。

そこでカテキンの過剰摂取による副作用報告について調べてみました。
するとスペインやアメリカなどで高濃度茶カテキン含有のサプリメントを摂取した人で急性肝炎を引き起こしたという報告がありました。しかしこれらのサプリメントにはその他の成分も含まれており一概にカテキンが原因であるかは分かりません。
また、日本でも結核や腸閉塞などで通院歴のある男性が高濃度カテキン茶を摂取したことが原因と考えられる過敏性肺炎や胃石性腸閉塞を発症しています。

欧米では高濃度茶カテキンをサプリメントで摂取することが多いため日本よりも過剰摂取の傾向があります。日本では特殊な例ですが、副作用報告がありました。
いずれも高濃度茶カテキンでの報告ですので、健康な人であれば普段飲むような一般的なお茶で副作用を心配する必要はなさそうです。

しかしながら、カテキンが大丈夫でもお茶にはカフェインタンニンなどの副作用を心配すべき成分が他にも含まれています。カテキンを過剰摂取するということはカフェインなどの成分を過剰摂取することになりますので気を付ける必要があります。
カフェインの摂取限度(WHOによる)から考えると緑茶1日10杯程度(1杯100ml)であれば問題はなさそうです。
カフェインの副作用についてはこちらをご覧ください⇒知られざるコーヒーの効能と副作用【カフェイン編】

結論としては、どんなものであっても摂りすぎはよくないということです。

さいごに

いかがだったでしょうか。栄養の宝庫と言われるお茶からメインの栄養成分であるカテキンについてお話ししてきました。
茶カテキンには様々な美容健康効果があり、肌改善に役立ったり、風邪を予防したりなどとても魅力的です。
茶カテキンの過剰摂取による副作用は健康な人であればさほど心配する必要はなさそうです。しかしながら、お茶に含まれるカフェインなどの他の成分の副作用が気になるところではありますので、程よく摂取し美容や健康に役立ててください。

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matsuki_takahiro

佳秀工業株式会社ヘルスケア事業部・研究開発担当の松木です。美と健康を応援するブランド「GENPRESS(ジェンプレス)」では研究・開発に携わっております。大学や研究機関との共同研究の成果をもとに、高濃度・高品質なプラセンタの抽出に成功しました! 趣味はサッカー(フットサル)・自転車・天体観測・読書で、仕事とプライベートともに様々な分野に触れています。科学的な目線をもとに、皆様に分かりやすいお役立ちブログを発信していきます!

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