自宅でできる腸内環境の良し悪しの確認法

  • シェア
  • twitter
おはようございます。佳秀ヘルスケア品質管理担当の川﨑です。今回は前回に引き続き、腸内環境の良し悪しの確認法についてお話します。
まず、腸内環境が悪くなると「便秘」「下痢」などの症状が出ます。原因としては水分不足の他、ストレス、環境変化、寝不足、運動不足、悪い食習慣、薬の服用、ダイエットによる食事制限、加齢による筋力低下、黄体ホルモンの働き(女性の場合)、小腸・大腸の病など多岐です。
その結果、肌の変調(荒れる、乾燥する、湿疹がでる)、体臭が強くなる、眠れない、イライラする、お腹の膨張感などの体調不良が起こります。
多くの人がすでに経験をされた事があるのではないでしょうか?

 

目次

  • 腸内環境の良し悪しの確認法
  • まとめ

 

■腸内環境の良し悪しの確認法

現在、多くの被験者の腸内細菌が調査され、その構成(細菌の種類や比率)は解ってきたのですが、万人に良いとされる構成については、残念ながら結論が出ていません。
そこで皆さん自身の排便の状態を確認してもらうのが、最善の方法と考えます。以下に理想の状態を表示します。
1)排便の頻度…1~3回/日(1~2日に1回以上を満たさない場合は便秘と定義されています)
2)便の固さ…バナナぐらい(水分量約75%)
3)便の色…黄褐色(腸内に善玉菌の割合が高いと黄色に近づきます)
4)便のにおい…かすかに甘酸っぱい(健康な幼児の便臭)または 弱いこと(腸内に悪玉菌の割合が高いと、悪玉菌が産生するアンモニア、インドール、スカトール、硫化水素などの悪臭成分が増えるためです)
5)便の量…1回に200g(バナナ2本分)以上 戦前の日本人の平均は400gで、500g以上の国もあるそうです!
※残便感がないこと
この判断基準をもとに自己評価してみて、100点満点(各項目20点×5)で70点未満の人は改善の余地があります。
★この70点の基準は、私自身の現時点の自己採点結果です。(食習慣には気を使っていますが、少し運動不足です、病気は2年に一回ぐらい風邪を引きます)
また、私も試してみようと思っているのですが、”スループット食材”(体内で消化されない食べ物)のスイカやブドウの種を噛まずに食し、便として出てくるまでの時間を計測して、3日(72時間)以上かかるようでしたら腸内環境は悪いと考えられます。
目の悪いひとには、ビーツ(ボルシチに入れる赤い根菜)を食べると赤い便で解りやすいでしょう。
その他、生活習慣に対するアンケートや問診と採便により、私的機関(1~2万円)、病院(2~8万円)でも腸内細菌を検査してもらえます。
結果が出るまでに3~6週間ぐらいかかり、費用も高額なため、検査を受けてみたい方はある程度事前に、腸内細菌についての知識を習得されてから受けることをおすすめします。

■まとめ

統計的にみると自分の便の状態を見るひとは、日本人の場合半分以下だそうです。みなさんの中に鏡を1日に1回も見ないという人はいないと思います。鏡を見れば自分自身の今の体調が、ある程度解るものです。同様に自分の便の状態を観察し、あなたの生活習慣(食習慣、運動量他)が便の状態にどう影響していくかを自問自答し、あなたの最善の腸内環境を探してください。大切なのは継続していくことです。

参考書籍
「腸を鍛えれば頭がよくなる」 辨野義巳著 マキノ出版
「腸科学」健康な人生を支える細菌の育て方 ジャスティン・ソネンバーグ エリカ・ソネンバーグ著 早川書房

 

The following two tabs change content below.

川﨑孝治

佳秀ヘルスケア品質管理所属の川﨑です。 専門は細菌(バクテリア)です。 趣味は釣り、ゴルフ、野球(観る、する)など、広く浅くしていましたが 今はもっぱらおいしい肴を食べながら、その年の出来のよい日本酒を探して1合ぐらい飲むのが日々の楽しみです。 できる限り、実体験をもとに「美と健康のお役立ち情報」をキラナライフ を通じて発信していきたいと思います。

関連記事

最新記事

PAGE TOP
LINE it!