いちじくをおいしく食べるための予備知識|ペクチン編

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おはようございます。佳秀ヘルスケア研究開発の松木です。

現在、当社では食品乾燥技術を活かして、ドライフルーツの試作を行っています。
その中で、いちじくを乾燥してみたのですが香りそのままで、味も濃厚な、とてもおいしいドライいちじくが出来上がりました。
私は、この機会を得るまで生のいちじくを食べたことがありませんでした。
みなさんの中にも、いちじくを食べたことがない方がいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかく食べるのなら、いちじくの事をもっと知ると、もっとおいしく食べられると思います。

ということで、今回はいちじくの中でもペクチンという食物繊維についてご紹介します。

目次

  • ペクチンとは
  • ペクチンの効果・効能
  • 食品添加物としてのペクチン
  • まとめ

 

ペクチンとは

ペクチンとは、食物繊維のひとつです。
主に、果物に含まれており、いちじくの他にはりんごやオレンジ、レモンなどにも多く含まれています。
ペクチンは、主に植物の細胞壁を構成する成分です。

食物繊維は水に溶けるかどうかで「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」とに分けられます。
ペクチンも、抽出のタイミングを果物の成熟度合いで変えることで、水溶性と不溶性それぞれを得ることができます。

ペクチンの効果・効能

ペクチンは、水溶性と不溶性で、それぞれ違った効果・効能を持っています。

「水溶性」
・血糖値の急上昇を抑制する
・コレステロールの吸収を抑制する
これらの効果により、糖尿病などの生活習慣病の予防効果があると考えられています。

・消化速度を抑制する
・腹持ちをよくする
これらの効果により、肥満の予防効果があると考えられています。

「不溶性」
・腸を刺激することで便の排出をスムーズにする
・腸内環境を整える
これらの効果により、大腸がんなど、腸の病気の予防効果があると考えられています。

このように、多くの食物繊維が持っている効果・効能をペクチンも持っています。

食品添加物としてのペクチン

さて、ここまでご紹介してきたペクチンですが、皆さんの身近にあることをご存知でしょうか?
ペクチンは、ゲル化剤や安定剤という食品添加物として使用されています。
例えば、液状のものをゼリー状にしたり、ジュースにとろみをつけたりという使い方をされています。
ジャムやゼリー、ヨーグルト飲料などによく使用されている成分です。

つまり、ペクチンを多く含んでいるいちじくはジャム作りに向いているでしょう。
市販品のジャムは、砂糖を加えることで薄まったとろみを足す目的でペクチンを添加しています。
ペクチンは、天然の添加物ですので、食品添加物の中では安全性の高いものだと考えられています。
とはいえ、ご家庭でジャムを作るときは、いちじくが持っているペクチンで十分なジャムができるのではないでしょうか。

まとめ

いちじくに含まれている成分のひとつペクチンについてご紹介してきました。
ペクチンが持つ効果・効能により、生活習慣病や肥満の予防効果が期待されています。
また、腸内環境を整えることは、美容・健康にも役立つと言われています。

いちじくの旬は8月、9月です。
他の時期は、ジャムを作って食べてみたり、保存性の高いドライいちじくを食べてみたり、と様々な食べ方を楽しんでみてください。

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matsuki_takahiro

佳秀工業株式会社ヘルスケア事業部・研究開発担当の松木です。美と健康を応援するブランド「GENPRESS(ジェンプレス)」では研究・開発に携わっております。大学や研究機関との共同研究の成果をもとに、高濃度・高品質なプラセンタの抽出に成功しました! 趣味はサッカー(フットサル)・自転車・天体観測・読書で、仕事とプライベートともに様々な分野に触れています。科学的な目線をもとに、皆様に分かりやすいお役立ちブログを発信していきます!

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