サプリメントに入ってるグリセリン脂肪酸エステルって安全なのか?

  • シェア
  • twitter
おはようございます。佳秀ヘルスケア研究開発の松木です。
私たちの生活に普及してきたサプリメントなどの健康食品ですが、様々な情報が飛び交い何が正しい情報なのか自身で見極めなければならなくなってきました。
安全なものを安心して口に入れられるように、少しづつ学んでいきましょう。
今回は、サプリメントの原材料名でよく見る「グリセリン脂肪酸エステル」についてご紹介します。

グリセリン脂肪酸エステルとは?

グリセリン脂肪酸エステルは、植物油を分解して得られるグリセリンと脂肪酸をくっつけることで出来る成分で、食品用の乳化剤として最も使用されています。

乳化剤とは、水と油のように交じり合わないものを均一に混ぜ合わせる”乳化“という働きを目的としたものです。
分類上、乳化剤と呼ばれていますが、乳化以外にも固体と液体、空気と液体を均一に混ぜ合わせるような働きも持っています。
ちなみに乳化の語源は牛乳からきているようです。
水分と脂肪分で出来ている牛乳は分離することがありませんよね。牛乳のように分離しないようにするという意味で乳化剤と呼ばれています。

グリセリン脂肪酸エステルを筆頭とする乳化剤は、食品添加物として厚生労働省から使用が認められていて、私たちの身近な食べ物にも使用されています。

そして、グリセリン脂肪酸エステルはソフトカプセル形状のサプリメントでもよく使用されています。
ソフトカプセルの中身の約6割は油です。この油にビタミンCなどの栄養成分を配合していきます。
配合する成分は固形粉末だったり、水に溶けた状態だったりと、そのままでは油の中に均一に混ざり合いません。
このような混ざり合わないものを均一に混ぜ合わせることで、品質を安定化させているのです。

余談ですが、ソフトカプセルの約6割は油ということで、この油にも気を使いたいですよね。
最近は健康志向により、料理で使われる油にオリーブオイルや亜麻仁油、えごま油といったオメガ3などの不飽和脂肪酸が豊富なものが選ばれるようになってきました。
サプリメントでも同じで、少しくらい高くても身体にいい油を使ったものをおすすめします。

グリセリン脂肪酸エステルは安全なのか?

乳化剤がどのような目的で使用されているか、私たちの身近な食品の多くに使用されていることがお分かりいただけたでしょうか?
グリセリン脂肪酸エステルは、乳化剤の中でも最も使用されているものですので安全性も高いように感じますがどうなのでしょうか?

グリセリン脂肪酸エステルは食品添加物として厚生労働省に認可されている成分です。
食品添加物と聞くと「なんか身体に悪そう」と思う方もいるでしょう。しかしながら、今の時代食品添加物を避けて生活するのは難しいですよね。
グリセリン脂肪酸エステルは、食品添加物の中でも使用に制限のない「安全上の指摘がない」成分とされていますので比較的安全でしょう。
とはいえ、身体にいい健康効果をもたらすような成分ではありませんので多量に摂取するのは控えましょう。
上記した食品例を見ても、そればかりを食べていると病気を引き起こしそうなものばかりですよね。

サプリメントにおいても原材料名を確認することをおすすめします。原材料名は含まれている量の多い順に載っていますので、入っている量が多いか、少ないかを把握することができます。

さいごに

食品添加物の乳化剤に分類されるグリセリン脂肪酸エステルがどのような用途で使用されていて、安全上どうなのかをお話してきました。
グリセリン脂肪酸エステルは、食品添加物の中でも安全な部類になりますが、多量の摂取はおすすめしません。
食品添加物を完全にのぞいた食生活は今の時代では難しいでしょう。
気を使いながらも神経質にはならないために、正しい知識をもち、うまく付き合っていきましょう。

肌荒れ改善に!美肌を作るオメガ3系脂肪酸を含むオイル5選

いちじくをおいしく食べるための予備知識|ペクチン編

 

The following two tabs change content below.

matsuki_takahiro

佳秀工業株式会社ヘルスケア事業部・研究開発担当の松木です。美と健康を応援するブランド「GENPRESS(ジェンプレス)」では研究・開発に携わっております。大学や研究機関との共同研究の成果をもとに、高濃度・高品質なプラセンタの抽出に成功しました! 趣味はサッカー(フットサル)・自転車・天体観測・読書で、仕事とプライベートともに様々な分野に触れています。科学的な目線をもとに、皆様に分かりやすいお役立ちブログを発信していきます!

関連記事

最新記事

PAGE TOP
LINE it!