薄毛予防に食事の見直しをしてみませんか?
毛細血管と髪の関係
髪の成長には、たんぱく質を構成しているアミノ酸やビタミン・ミネラル等様々な栄養素が必要です。これらの栄養素が毛細血管を流れ、細かな孔から血管外へ染み出して頭皮に運ばれます。頭皮には毛母細胞(栄養素を受け取り、髪を作る細胞)がいくつもあり、これら一つ一つに毛細血管を密に張り巡らせることで、栄養が供給されやすく強くて丈夫な髪を作り出すことができます。食習慣が髪の毛の成長のカギであり、毛細血管の状態に影響を与えます。
避けるべき食品
以下のような食品を毎日摂取すると毛細血管の状態を悪くするため、頭皮の毛細血管内外の物質の受け渡しが十分にできず、髪の毛の成長を妨げます。
食塩量の多い食品(インスタント食品やスナック菓子等)
食塩のとりすぎは、血管の圧を増加させ、毛細血管を硬くもろくしてしまい、結果的に栄養を供給できなくなります。1日に摂取する食塩量は6g程度が推奨されており、食塩量の多い食品を知り控えることが大切です。日本人の平均摂取量は男性11.0g、女性9.2gであり推奨されている量よりも多いので、意識して減塩する必要があります。(平成27年国民健康・栄養調査より)
商品の栄養成分表示を見ると、惣菜や調理パン等は食塩量を省略している場合があります。これではどのくらいの食塩を摂取しているのか分かりませんよね。食塩量は記載義務のあるナトリウム量を使って、計算できます。
ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)
商品を選ぶ際の参考にしてくださいね。
トランス脂肪酸(マーガリンやファストスプレッド)
トランス脂肪酸は植物性油脂を原料にしている、人工的に作られた油です。これは悪玉なLDLコレステロールを増やします。過剰に摂取すると血管にコレステロールが溜まって、血栓を作り血液が循環されにくくなります。悪化すると、血液の流れを止め、その先は栄養が供給されないという状況を作り出します。トランス脂肪酸は油を高温に熱した場合にも生成されるため、天ぷらやコロッケ等にも含まれている可能性があります。食塩と同様に多く含まれている食品を知り、過剰な摂取は避けましょう。
さらにくわしく知りたい方はこちら
>>動脈硬化や心筋疾患のリスクを高めるトランス脂肪酸
GI値の高いもの(砂糖・炭水化物中心の食習慣)
GI値(グリセミック・インデックス)とは、ある食品を食べたときに、血糖値がどれだけ早く上がるかを、ブドウ糖を100とした場合で比較した数値です。値が高くなると、食事後の急激な血糖値の上昇を招きます。過剰な糖は、活性酸素を出し、血管細胞を傷つける原因になります。傷つけられた細胞を修復するために栄養素が使われるため、毛母細胞に十分な栄養が供給されにくくなります。
急激な血糖値の上昇を抑えるためにはGI値の低い食品(55以下)を選び、食べ過ぎないことです。食品の目安として、加工度の低い穀類(玄米、全粒粉、とうもろこし、きび、あわ、ひえ、そばなど)や食物繊維の多い根菜類、海藻類などになります。このような食生活に合わせて、食べる量も腹8分目を意識してみましょう。
また、GI値の高い精白米(86)でもGI値の低い食品と組み合わせて食べることで、急激な血糖値の上昇を抑えることができます。食べる順番も血糖値を抑えることに関係しており、初めに野菜を食べることが糖の吸収を緩やかにします。
最後に
いかがでしょうか。思い当たる食習慣の方は、驚かれたかもしれません。食習慣を見直して改善すると、血管新生と言って新たな血管を作り出すことができます。強くてしなやかな毛細血管を作り、頭皮まで栄養を供給しましょう。そのために商品選びや食べる順番に気をつける等ささいなことから始めてみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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