白髪や抜け毛予防におすすめ!アロマ9種の手作りローション
最近はホームセンターなどでも精油を使ったルームスプレーなどが販売されているのを よく目にするようになりましたね。生活の中にもずいぶんアロマが浸透してきたなぁと実感している今日この頃です。
ファブリック以外にも、アロマテラピーなどで体に触れる使い方をされていらっしゃる方も多いと思います。
アロマ(精油)とオイルの併用は指の滑りを助けたり頭皮の乾燥を防ぐ効果がありますが、その一方、洗髪でオイルが落ちにくい・入浴時(or入浴直前)にしかできないという不便さもあります。
そこで!
今回は精製水を使用したいつでもどこでも使用可能なアロマローションについて、その作り方や精油の効能効果をお話できればと思います。
肌(顔)にもそのまま使えるローションですが、今回は特に頭皮に狙いを定めて白髪・抜け毛予防におすすめアロマのご紹介です。
頭皮マッサージの効果
仕事などで同じ姿勢が続いて血行が滞ったり、栄養や水分・睡眠などが不足すると、全身の緊張(コリ)を引き起こすことがあります。
頭皮は他の部位と連動することが少ないため、ストレッチなどではなかなかコリの解消がむずかしい場所。マッサージなどで意識して頭皮をほぐすことで健康な髪を生む土台づくりにも役立ちます。
シャンプー前であれば、オイルを使ったアロママッサージもおすすめです。地肌の乾燥を防いで、フケやかゆみの予防にも効果を発揮してくれますよ。
頭皮クレンジング・マッサージはこちら
白髪・抜け毛の予防におすすめアロマ
私たちの頭皮の不調にはさまざまな原因があります。中でも白髪と抜け毛について多いものは、血行不良・潤い不足(乾燥・ベタつき)・炎症・栄養や水分の不足・紫外線 などです。
このうち栄養と水分の不足(経口摂取)と紫外線以外について、アロマの効能効果がお手伝いできることをご紹介したいと思います。
紫外線についてはこちら
『白髪や薄毛、乾燥の原因にも…紫外線ダメージのお話です』
血行不良に
ヒノキ
主成分として30%以上を占めるαーピネン(芳香成分)は、神経の興奮を鎮め全身の緊張をほぐす効力をもっています。ヒノキの香りが嗅覚から大脳新皮質へ吸収されることで縮こまった血管が拡張され血流が増し、リンパ管から老廃物を、毛髪から金属イオンを体外へ排出するなどの解毒作用を高めます。
神社仏閣などでも古来から建築材として使用されてきたヒノキは、森林浴を思わせる清涼感あふれる芳香。心身のリラックスにも大きな効果を発揮してくれますよ。
スイートマジョラム
肉のハーブとしても有名なスイートマジョラム。その精油の30%以上を占めるのはモノテルペン炭化水素類と呼ばれるものです。非常に小さな分子のため皮膚や嗅細胞(鼻腔の奥にある香りの分子を受けとめる器官)に吸収されやすく、血行や代謝の促進に効果があると言われています。
中でも主成分 γーテルピネンは、血液の鬱滞(うったい)と呼ばれる静脈内の停滞を解消する働きを持つため、冷えやむくみ、頭皮の硬さが気になる方にもおすすめのアロマです。
オレンジスイート
親しみやすさNo.1のオレンジスイートは、その名の通り誰もが知っているオレンジの精油。
成分のほぼ90%を占めるリモネンが交感神経を刺激し、全身の毛細血管を拡張、血液の流れを良くしてくれます。αーピネンとの働きも相まって全身のコリや老廃物の排出にも効果的なアロマです。
また洗剤にも使用されているようにリモネンは油分を分解する性質があるので、皮脂の洗浄やフケの改善など頭皮に嬉しい作用も持っています。
潤い不足に
サンダルウッド(白檀)
サンダルウッド(白檀)は香木として日本でも古くから使用されてきた馴染み深い香りです。
お線香の原料や扇子等にも使用されるサンダルウッドの主成分サンタロールは、殺菌や利尿作用・抗炎症効果に優れる反面、毒性副作用を引き起こすことが稀な安全性の高い成分です。
保湿や肌を柔らかくすること(エモリエント効果)で有名ですが、これはサンタロールやサンタレンなどの抗炎症作用により、肌の炎症による異常を改善し水分バランスを整える結果としてもたらされる効能だと考えられます。
フランキンセンス(乳香)
イエス・キリスト生誕の際に三賢者から贈られたと言われるフランキンセンスは、紀元前4000年前のエジプト墳墓からも発見された最も古くから使用されてきたアロマのひとつです。
樹液から精製される珍しい精油ですが、主成分αーピネンとリモネンが全身の緊張を取って血行促進し、βーミルセンの抗酸化作用によって新しい健やかな細胞が生まれるのを手助けします。正常なターンオーバーや血流改善によって頭皮が潤うことで、毛髪を生み出す毛母細胞の活動を促す効果も。
また強い鎮静作用があるため、ストレスからくる抜け毛予防としても効果が期待できます。
ゼラニウム
『poor-man’s rose(貧乏人のバラ)』という不名誉な別称をもつゼラニウムは、バラに似た芳香の女性に嬉しいアロマです。
主成分のシトロネロールには鎮静作用・収れん作用があり肌を引き締め不調を予防する働きがあります。
ゼラニウムを嗅ぐことによって女性ホルモンの一種であるエストロゲンが増加することが認められていて、加齢による脱毛が気になるときにおすすめしたい精油です。
白血病(抗ATL・NF-kB阻害)に関する研究もおこなわれるほど強い抗炎症作用があり、皮膚の炎症や乾癬(かんせん)・湿疹などの不調改善にも効果があります。
炎症には
ティーツリー
画像:wikipediaより
先住民アボリジニがその葉を傷薬として、また第二次世界大戦では兵士の常備薬として、長くオーストラリアで使用されてきたハーブ・ティーツリー(ティートゥリー)。
約40%を占めるテルピネンー4-オールは強い抗菌作用を持ち、菌が原因とされる感染症の予防に有用です。γーテルピネン・αーテルピネンには免疫調整作用もあり、長びく炎症やヘルペスなどの改善にも効果があるとされています。
さらにその優れた殺菌作用は、マラセチア菌・皮膚ブドウ球菌・アクネ桿菌(すべて常在菌)による フケやかゆみ、炎症を抑え、頭皮を正常に整える働きがあります。
マラセチア菌についてはこちら
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ラベンダー
食用や化粧品、ポプリなど、様々なシーンで活躍する万能薬・ラベンダーは、最も有名なアロマと言えるかもしれません。
30以上の種類を持ちテレビなどでも作用が紹介されるなど、その活躍は多岐に渡ります。
2大成分である 酢酸リナリルとリナロールがともに鎮静・鎮痛作用に優れるため、リラクゼーションとして使用されることが多いラベンダーですが、前述ティーツリー同様、テルピネンー4-オールを含んでおり抗炎症や殺菌にも効果的です。
心身共に整えてくれるラベンダーは、ストレスからくる皮膚の炎症などにはうってつけの精油。心因性の不眠や過食などによって頭皮環境が気になるとき、まずはお試しいただきたい香りです。
ミント
代表的なものにスペアミントとペパーミントがあり、どちらにも含まれる成分 メントールが皮膚に触れると、その箇所が冷感を引き起こすお馴染みのハーブです。
シオネールが炎症を抑え痛みを緩和する作用がありますが、その含有量は ガムやスイーツなどで使用されるスペアミントよりもペパーミントの方が圧倒的。抗炎症作用を求めるときにはペパーミントがおすすめです。
リモネンが血行促進し体を温め、メントールが身体を冷やしかゆみや炎症を抑える、という相反する作用をもつミントは、特に脂漏性で頭皮に不調を感じる場合にご提案したいアロマ。マッサージやシャンプーで、その香りごと冷涼感を楽しんでくださいね。
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オレンジ系はお部屋で使用を
血行促進や保湿効果の高いアロマに、ベルガモットやレモンなどが挙げられます。
慣れ親しんだ香りはリフレッシュにも効果抜群!ただ、多くの柑橘系には光毒性(ひかりどくせい)といわれる、塗布した皮膚が紫外線に当たることによって炎症を起こしたりシミを作る作用があります。
*オレンジスイートのように光毒性の影響が少ない柑橘系の精油もありますが、ラベル(フロクマリン類・クマリン類)などから自分で判断できないときには日中屋外での使用は控えて、就寝前のリラックスタイムなどに活用されてくださいね。
*オレンジビターには光毒性がありますので混同には充分ご注意ください。
【作り方】アロマローション
好きな香りと欲しい効能からアロマを選んで、無添加オリジナルのローションを作ってみませんか?
材料(50ml分)
精製水…45ml
精油(エッセンシャルオイル)…0.5ml(10滴)以下
キャリアオイル…5ml
キャリアオイルについてはこちら
作り方
1.使用しやすい容器(スプレーボトルがオススメ)にキャリアオイルと精油を入れる。
2.ガラス棒などでよく混ぜる。
3.そのまま精製水を注ぎ入れ撹拌する。
4.使う直前に、再度よく振り混ぜる。
以上です。
混ぜるだけの簡単レシピです♪
使用方法
出来上がったアロマローションをしっかりと振り混ぜ、髪ではなく根元(頭皮)に塗布して自分の心地よい力で揉みほぐしてください。
精油の作用によって地肌の炎症や血行不良などの改善も期待できるだけでなく、香りが嗅覚(大脳辺縁系)から吸収されることで体も自然とリラックスモードへ。ストレスや緊張の緩和・筋肉の弛緩などのリフレッシュは、コリをほぐし体の冷えの改善を促すなど、髪をはぐくむ頭皮にとっても大切なことです。
体だけでなく心も癒すことで血流を増加させ、全身のすみずみ、もちろん毛髪を生み出す毛母細胞にも栄養や水分を届ける手助けをしてくれます。
*体調のすぐれない時や、妊娠中・血圧に不安のある方はご使用を控えられてください。
*皮膚に異常が出た場合は塗布部分を洗い流し、治まらないようであればすぐに病院で受診されてください。
さいごに
いかがでしたか?
意外と簡単、お手製・白髪や抜け毛の予防にどうぞ♪のローションのご紹介でした。
手作りの良いところは、好きなものを好きな時に好きな量だけ作れること。乾燥が気になる時にはオイルを少しだけ多めに、気温が高くて皮脂が気になれば精製水をメインに、自分の体調に合わせて配合を変えることも簡単です。防腐剤が入っていないため、使い切りということで週ごとに香りを変えてみるのも楽しいですよ。
ヘアフレグランス代わりにも使える髪に優しい無添加ローション、気になった方は是非一度お試しくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます♡
中島ゆき
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