コスメコンシェルジュがすすめる「目的別 美容液」の選び方!
ところで、あなたはどんな基準で美容液をえらんでいますか?今日は、エステティシャン、コスメコンシェルジュの立場から美容液の選び方のポイントをご紹介します。最後までお付き合いくださいね。
美容液とは?
各化粧品メーカーが同じブランド(シリーズ)の美容液を販売していますが、美容液は化粧水を濃縮したイメージといえばわかりやすいでしょうか。美容液には化粧水では補えない保湿効果があります。
化粧水が「水分補給」的な役割に対して、美容液はさらに保湿効果を高めて「水分を保持」するというエモリエント的な役割を担っています。また、「美白」や「ハリ・弾力」などをはじめとする特徴的な美容成分を配合することで、美容成分補給といったプラスαの効果を得ることもできます。
美容液には「有効成分の配合量」などの明確な定義はありません。いくつかの美容成分を配合したいわゆる美容液や、一つの美容成分だけに絞った美容成分100%配合の「原液美容液」、オイルと美容液をミックスした「オイル美容液」など色々なタイプがあります。テクスチャーも、化粧水のようにサラッとしたのものから、とろみのあるもの、ジェル状や乳液状、オイル状などいろいろなタイプがあります。
目的で選ぼう!美容効果3選
美容液を選ぶうえで重要なポイントは、あなたの目的「悩み」が何なのかということです。
美容効果を目的別に分けると、大きくわけて3つあります。目的別の配合成分についてご紹介します。
①保湿効果を高める美容成分
保湿効果といえば、代表的な美容成分として、コラーゲンやヒアルロン酸などがあげられます。ヒアルロン酸は、たった1gで6ℓの保水力があるといわれています。私のおすすめは、「プロテオグリカン」、「セラミド」、「プラセンタエキス」です。プロテオグリカンは、ヒアルロン酸よりも優れた保水力をもつということから、近年、注目の美容成分です。この成分は「水分を抱え込む」といわれ、潤いを閉じ込め、みずみずしさをキープします。
セラミドは、「水分を挟み込み」お肌の細胞と細胞の間を固定し、お肌のバリア機能を守る効果があります。角質層内のセラミドが不足するとお肌は敏感になるため、重要な成分といえます。
また、洗顔後、すぐのお肌にはNMFが豊富なプラセンタエキスがおすすめです。洗顔によってお肌の保湿成分であるNMF(天然保湿因子)が流れ出してしまうため、NMFを素早く補うことでお肌に潤いが戻ります。
②美白効果を高める美容成分
美白には、アルブチン、トラネキサム酸、エラグ酸、ビタミンC誘導体、プラセンタエキスなどを配合されたものがおすすめです。実は、それぞれ作用する箇所や目的が違うため、お肌の悩みによって使い分ける必要があります。
(メラニンの生成を抑制)
シミを作る前に止める成分
アルブチン、トラネキサム酸、エラグ酸、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス
(メラニンを還元)
できたシミを還元する成分
ビタミンC誘導体、エラグ酸
(メラニンの排出を促進)
シミを早く追い出す成分
ビタミンC誘導体、プラセンタエキス
※化粧品成分検定公式テキストP66参照
美白化粧品はすぐに効果がでるものではありません。時間をかけてお手入れすることと、UV対策の併用が必須条件となります。
③エイジングケア効果を高める美容成分
エイジングケアには、レチノール、コエンザイムQ10、フラバンジェノール、プラセンタエキスなどがおすすめです。
(レチノール)
シワや、たるみを防ぐ成分として脚光を浴びています。油溶性のビタミンAの一つで、保湿性も高くコラーゲンの生成を促進する効果や、表皮のターンオーバーを促進する効果もあります。ただし、紫外線を浴びると炎症や痒みを引き起こすことがありますので、夜専用としてご使用いただくことをおすすめします。
(コエンザイムQ10)
表皮のターンオーバーを促進したり、老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
(フラバンジェノール)
フランスの海岸松の樹皮から抽出した成分で、高い抗酸化作用があります。コラーゲン生成促進の他、メラニンの生成を抑制する働きもあります。
(プラセンタエキス)
プラセンタとは、哺乳類(ほにゅうるい)の胎盤のことです。プラセンタには、胎児の生命を維持し、育むという神秘的な力があります。1個の細胞が出産する時には1兆億個にもなるという、「驚異の生命力の源」となるのがプラセンタです。プラセンタには、タンパク質、ビタミン、ミネラルをはじめ、何と100種類以上もの成分がバランスよく含まれています。これが「美容の宝庫」、「美容成分のオールインワン」などといわれる由縁です。
まとめ
いかがでしたか?基本的に「保湿」効果はどれも高いので、あとはプラスαの効果としてあなたのお悩みをカバーしてくれるかどうかが美容液選びのポイントです。使う順番はメーカーによって異なりますので必ず確認してからご使用くださいね。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、「保湿」「美白」「エイジングケア」、プラセンタは全ての項目に入っています。あれも、これも気になる・・・という方には、1つで3役のプラセンタはお得感もあり、断然おすすめです。ぜひ、美容液選びの参考にしてみて下さいね。
https://www.kiranah-life.jp/cosme/9918
松尾功子
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