エストロゲン!女性にとってとても大切な美のホルモンについて
美をつかさどると言われているエストロゲンの役割とエストロゲンを維持する方法についてご紹介します。
エストロゲンは女性の美を保つために必要
女性のカラダを健やかに保つためには、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが重要な役割を果たしています。
とくにエストロゲンは別名「美のホルモン」とも呼ばれ、肌の弾力やハリの元であるコラーゲンを生成し、肌の潤いの源にもなります。
わたしたちのカラダは約1ヶ月という周期で、エストロゲンとプロゲステロンが交互に増減しています。
この分泌をつかさどるのは、脳(視床下部・下垂体)や神経です。ストレスや疲労、睡眠不足などで脳がダメージを受けると適切に分泌の指令を出せず、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
そして、肌荒れやPMS(月経前症候群)、肩こりなど、さまざまな不調につながってしまうのです。
女性らしさ、美しさをつくるホルモン
生理が始まると体温が下がり、排卵を迎えるまで低温期が続きます。この時期に分泌されるのが「美ホルモン」のエストロゲンです。
生理の終わりごろから排卵にかけて分泌量が多くなり、お肌、髪、身体など、「なんかいい感じ」と感じる時期です。
女性らしい身体をつくり、子宮内膜を厚くするなど妊娠に備えるための準備をしています。
エストロゲンには女性の美しい髪を育てる働きがあります
「産後や更年期に抜け毛が増える」という話を耳にしたことがある方も多いと思います
一般的に、1日に70~100本の髪の毛が抜け落ち、その後生え変わるといわれています。
髪の毛が抜けたからといって過度に神経質になる必要はありませんが、一度に大量の髪の毛が抜ける場合には女性ホルモンのバランスが乱れてしまっている可能性があります。
抜け毛の主な原因は、頭皮の血流不足とホルモンバランスの乱れです。
女性ホルモンのエストロゲンには毛髪を育てる働きがあるので、ホルモンバランスが崩れるとヘアサイクルにも影響します。
ヘアサイクルが乱れると、髪の成長期が短くなったり休止期が長くなって抜けやすくなったりして、薄毛や抜け毛につながってしまうのです。
妊娠すると、エストロゲン、プロゲステロン、どちらのホルモンも分泌量がいつもより増加します。
その為、ヘアサイクルにおける髪の成長期が長くなり、一時的に抜け毛が減少します。
妊娠中に「毛深くなった」という話も聞きますが、これはエストロゲンの量が増えたからです。
髪などの成長を促す働きがあるため、一時的に毛深くなるという方もいます。
加齢によるホルモンバランスの変化
女性にも男性ホルモンが存在しますが、加齢などにより女性ホルモンの一つ”エストロゲン”の分泌が減少するとことで「女性男性型脱毛症(FAGA)」を引き起こしてしまうことがあります。「女性男性型脱毛症(FAGA)」とは、”男性ホルモン”の影響をうけた女性の脱毛です。
女性ホルモン(とくにエストロゲン)の分泌量は年齢を重ねるにつれ減少し、体内で増やすことはできません。そこで大切になってくるのが食生活です。ここで注目したいのは、美のホルモン・エストロゲンと分子構造が似ていることから、植物性エストロゲンとも呼ばれる大豆イソフラボンです。体内では減る一方のエストロゲンですが、大豆イソフラボンを摂取することでエストロゲンの受容体と反応し、女性の美しさや若々しさを手助けしてくれると考えられています。そしてもう一つ注目したいのが「抗酸化作用」です。大豆イソフラボンはフラボノイドとよばれるポリフェノールの一種で、細胞にダメージを与える活性酸素の働きを抑えてくれる頼もしい存在なのです。
エストロゲンが減少する更年期障害
更年期障害とは
「性ホルモン分泌量の低下が原因となる自律神経失調症に似た症候群」のことです。男女ともに40歳を過ぎた頃から見られる、様々な体調の不良や情緒不安定などの症状をまとめて更年期障害と呼びます。
女性の場合は、閉経期前後の約10年間に卵巣ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少することによって症状が現れます。
女性の更年期障害の原因は、大きく3つ。
1つ目は加齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少
2つ目は環境要因によるストレス
3つ目は生まれもった気質・性格が原因のストレスです。
歳を重ねると女性ホルモンの量が減少するのはごく自然のことですが、ホルモンの分泌にはストレスも大きく関わっています。
これらの原因が強く作用する人ほど、更年期の症状が重くなるといえます。
高齢出産とエストロゲンの関係性
高齢出産高齢出産の場合には、少しケアが必要かもしれません。
年齢と共にだんだんとホルモンの減少が始まります。その為、発毛の力が落ちている可能性があります。
対策としては、頭皮ケアをしたり、日頃の食生活を見直してみましょう。イソフラボンはエストロゲンと似た作用があるといわれ、ホルモンバランスを整えるといわれています。ザクロや、豆腐、納豆などイソフラボンの多い食品を摂取してみるのも効果的です。また、髪の主成分でもあるタンパク質、血行促進するビタミンE、髪の新陳代謝を促すビタミンB群なども髪の健康には欠かせない栄養素です。
ホルモンバランスを整える食品・アロマオイル
ホルモンバランスを整える食品としてもっとも有名なものは大豆です。大豆イソフラボンは植物性エストロゲンとも呼ばれ、エストロゲンの受容体と反応し、女性の美しさや若々しさを手助けしてくれると考えられています。ほかにも、ビタミンE(ナッツ類や煎茶)、自律神経のバランスを整えるビタミンB1(豚肉やレバー)を積極的に摂取するようにしましょう。
大豆イソフラボン:エストロゲン(女性ホルモン)類似物質の存在とその抗酸化作用により美肌の効果があります
ヨーロッパでは古くからアロマテラピーに着目し、植物から抽出したエッセンシャルオイルを病気の治療に使ってきました。さまざまな効能をもつアロマ成分が、嗅覚を通して直接脳の視床下部に届き、自律神経やホルモンバランスの乱れを整える手助けをしてくれます。とくにおすすめなのは、鎮静・鎮痛効果がある万能薬・ラベンダー、女性ホルモンのエストロゲンを刺激しホルモンバランスを整えるイランイラン、神経バランスを整えて心の浮き沈みを穏やかにしてくれるゼラニウムの3つです。
イランイランは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」を刺激しホルモンバランスを整える作用があり、生理痛や月経不順・更年期障害などホルモンの乱れに起因するトラブルを軽減することがわかっています。生理前にお肌が荒れる、という方には1度は試して欲しいアロマのひとつです。また収れん作用・皮脂のバランスを調整する作用もあるので、乾燥肌・脂性肌両方のスキンケアとしても利用できます。
ビールに含まれるポップもエイストロゲンに近い成分が入っている
ホップには、フィトエストロゲンというエストロゲンに似た働きをする成分が含まれていて、女性特有のホルモンバランスからくる不調を緩和してくれる作用があります。
ですが注意点も少しだけあります。ホップは他の精油に比べ非常に鎮静作用が強いため、濃度の高い芳香浴やハーブティーとして飲用する場合には自分のこころの状態を把握しておくことが大切になります。
うつ症状が強いときや安定剤を飲んでいるときは使用を避けてください。またエストロゲン様作用があることから、妊娠中の方も使用しないようにご注意ください。
まとめ
エストロゲンは、女性の美しさを保つために必要ですが、日々の生活や加齢などの影響を受けます。日々の生活習慣や食事など、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。
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