日焼けあとの肌にも 混ぜるだけ手作りアロマジェル
最近はジェル作りにはまっていて、毎週のように新製品(?)を鋭意製作中です。暑い日の外出などで熱をもった肌に 冷やしたジェルがとても気持ちが良くて、ついつい使いすぎてしまいます。
本日は、好きなだけ使える♪手作りアロマジェルのご紹介です。市販品よりもかなりお得ですので、好きな香りで贅沢に肌を癒していただければ嬉しいです。
【アロマジェル】材料
材料
精製水…100cc
キサンタンガム…1g
グリセリン…5cc
好みの精油…10~15滴(0.5~0.75ml)
道具
100cc程度が入る容器
ビーカー等(撹拌用)
スプーンや小さな泡立て器等(撹拌用)
容器は煮沸消毒後、しっかり乾燥させてからご使用くださいね。
キサンタンガムとは
増粘、安定性のために配合される多糖類「バイオガム」のひとつで、古くから化粧品や食品のトロミ付けに多く使用されている成分のひとつです。
温度やpHに左右されにくく扱いやすいことから、最近は手作り化粧品にも使われることが多くなりました。
『増粘』とは水みたいなサラサラな液体に粘性を付与することで、例えば皮膚の弾力や煮魚の目の周囲のブヨブヨなどは、肌にやさしいとされるヒアルロン酸やコンドロイチン等の粘性の付与効果によるものですので、生体には好ましいことが多いです。
また、『安定』ですが、キサンタンガムは化粧品の水をガチっと抱え込み分子の動きを鈍くさせて、製造後に一様に分散した化粧品成分の分離を抑える働きがあります。キサンタンガムは自分自身も安定であり、他の成分をも安定にするため、化粧品開発をする者にとっては大変心強い原料です。
他に安定剤としてBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)などの酸化防止剤やEDTAなどのキレート剤が市販の化粧品や医薬品に含まれていることがあります。
これらは、キサンタンガムとは異なり、皮膚に刺激があったり、自然界で分解されにくかったりと身体や自然環境に悪影響を及ぼすものといっても過言ではありません。GENPRESS化粧品開発 品質保証課長:山川雅之
グリセリンとは
とても高い吸湿性と保水性をもつグリセリン。肌をやわらかくしたり、水分と一緒に使うことで肌内部への浸透を促すことから、市販されている多くの化粧品にも使用される多価アルコールの一種です。
人体へのアレルギー反応や毒性は低く、食品添加物としても使用されるなど 広い範囲で利用されています。
甘味料としてどの程度用いられているかはわかりませんが、糖類に属するもので癖のある甘みはあります。(試しに化粧品原料をなめてみましたが・・・んー、という感じです)単体でおいしいものではなさそうです。
グリセリンは確かに元々皮膚にある水分を奪う可能性はありますが、皮膚表面にグリセリンが保持されると皮膚内部の水分の蒸発を抑えるため保湿効果を感じます。
また、グリセリンは安全性の高いものであるので、全体量に対しての使用パーセンテージに規定があるわけではありません。ただ、クリームなどに多く配合すると、グリセリン特有のべとべとした使用感が強くなるためその配合を抑えることはあります。GENPRESS化粧品開発 品質保証課長:山川雅之
精油について
今回は、紫外線などで弱ってしまった肌の為に 収れん作用と皮膚再生(瘢痕形成作用)効果を期待してフランキンセンスを、そして久しぶりに見かけたローズウッド(葉)で鎮静・殺菌作用をプラスしたいと思います。
フランキンセンス(乳香)
「白髪や抜け毛予防におすすめ!アロマ9種の手作りローション」(フランキンセンス)
ローズウッド
(画像:wikipediaより)
日本では「紫檀」とも呼ばれる、耐腐敗性・耐虫害性に優れるローズウッド。楽器や家具、仏壇などに多く使われる木材で、近年 一部のローズウッドに輸入制限がかかっているため希少なアロマの1つといえます。葉や枝から蒸留するこちらは、スッとした清涼感のあとに香るほのかな花香が特徴です。
ストレス解放などの心の鎮静作用に優れる一方で、肌や気管支に対して抗菌や抗真菌作用、抗炎症作用も期待できます。お疲れモードのときにぜひ使っていただきたい精油です。
手作りジェルには保存料を使っていませんので、殺菌作用の強い精油があると安心です。ティートリーやミントなども手に入り易くおすすめです。(刺激がありますのでパッチテスト等でご確認をされてくださいね)
こちらをご参考にどうぞ
その効果は?ストレスオフの日々におすすめアロマ3種
【アロマジェル】作り方
1.撹拌用の容器に精製水、キサンタンガムを少量ずつ入れて よく混ぜる
大きなダマが無くなる程度 混ざれば大丈夫です。
2.グリセリンと精油を混ぜ、1に混ぜ入れる
3.容器に移します
【アロマジェル】使用・保存方法
冷蔵庫に入れて 保存してください。保存料や防腐剤が入っていませんので、1週間程度で使い切るようにすると安心です。ポンプ式の容器に入れると使いやすいですよ。詰め替えが面倒な私は、スプーンで贅沢づかいをしております(笑)
さいごに
いかがでしたか?コストパフォーマンス◎の手作りジェルのご紹介でした。
お得な費用面や原材料が分かっていることが手作りのよいところではありますが、ジェルだけ作っておいてその日の気分で精油を変えられるのも大きなメリットです。(分量にご注意ください)
その時々の気分で、自分が心地よく感じる香りを楽しんでみてくださいね♡
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
監修協力:GENPRESS化粧品開発 品質保証課長:山川雅之
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