私も悩んだフケ。その原因と伴う症状、そしてその対策とは!

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おはようございます。佳秀ヘルスケア化粧品責任技術者の山川です。
フケで悩む方は多いと思います。私も中学の時から悩み、最近解決法を見出しました。フケの原因は人それぞれで、自分に合う解決法を見つけることが重要です。フケの原因とフケに伴う抜け毛等の症状、フケを抑えるための対策を毛髪診断士として紹介いたします。

1.フケの原因

 1) 炎症

頭皮を覆う皮脂膜の成分は頭皮の皮膚常在菌や紫外線等の影響で変性や腐敗をします。その変敗物が頭皮の細胞に作用して炎症が起こります。頭皮の炎症は、表皮のターンオーバーを早め、その結果、表皮の細胞が十分に角化しないまま剥がれ落ちフケとなります。

 2) 頭皮の常在菌のバランス

頭皮の皮膚常在細菌がバランスよく存在すると、うまく皮脂膜が形成されます。しかし、頭皮の環境が悪くなり脂っぽくなると、マラセチア(癜風菌)という菌が繁殖します。この菌の増殖が炎症を誘発しフケが発生します。

 3) 洗髪のしすぎ

フケが出ると、脱脂力の強いシャンプーやフケとり用シャンプーにかえたり、シャンプーの量を増やしたり、ごしごし洗ったりしたくなりますが、サラサラした細かいフケが出るかたにはかえってフケが増えるおそれがあります。

 4) ホルモンバランス

ある文献に記載されていた話です。フケが出やすい症状の女子高校生が医者からパソコンやメール(現在であればスマホやSNS)をやめて夜10時には就寝するよう指導されたそうです。そのほか、果物を含め甘いものをとりすぎない、冷たいものを飲まない、コーヒーを飲まない、おなかを冷やさない等の条件もありましたが、指導を忠実に守ったところ、女性の症状は改善したそうです。
この女性はPMS(月経前症候群)と過敏性腸症候群の併発を疑われ、ホルモンバランスが崩れていると考えられているからでした。

※表皮膜について

頭皮には、「皮脂膜」という膜がはられています。皮膚常在菌が毛包の脂腺から出る皮脂(ワックスエステル、中性脂肪、スクワレン等)を分解し、皮膚表皮にあるアポクリン汗腺・エクリン汗腺からでてくる汗と混じり合って天然の乳液を作ります。この乳液が頭皮表面に広がり「皮脂膜」を形成します。「皮脂膜」には中性脂肪、グリセリン、ミネラル、蛋白質、コレステロール等様々な成分が含まれており、頭皮の保湿や毛髪のコンディショニング効果で、頭皮や髪を美しく保っています。

2.フケに伴ってくる症状

 1) 抜け毛

頭皮には複数の常在菌(マラセチア菌、アクネス菌、スタフィロコッカス菌等)が存在していて、これらのバランスが取れているとフケなどがない正常な頭皮となります。
紫外線やマラセチア菌の増殖のしすぎで皮脂膜が変敗してしまうと、これらの変敗物が毛包に作用し、毛母細胞に対し障害を引き起こして抜け毛が起こります。

 2) 乾性脂漏

シャンプーを変えた時や、ホテル・旅館等の入浴施設のシャンプーを使った時に突然にフケが出て、抜け毛が増えることがあります。特に男性型脱毛症の人に多いそうです。原因はわかっていませんが、シャンプーを元に戻せば止まることがあります。

 3) ニキビ

湿ったフケの場合、脂漏性皮膚炎である可能性があります。その場合、顔の眉間から鼻の両側にかけて赤く油っぽいニキビができてきます。

3.フケを抑えるには

 1) ピロクトオラミン配合シャンプー

マラセチア菌によるフケ症の方は、皮脂をよく除去できるシャンプーのご使用をおすすめします。1回に2度洗いも有効な場合があります。また、マラセチア菌を殺菌できる「ピロクトオラミン」という成分が配合されたシャンプーもおすすめします。

 2) ノンサルフェート系のシャンプー

乾燥した肌の女性によくみられる乾いたサラサラの細かいフケの人は、洗いすぎが原因の可能性があります。脱脂力が弱く、毛髪を優しく洗えるノンサルフェート系のシャンプーのご使用をおすすめします。

ノンサルフェート:成分表示に「硫酸」という文字列が入っていないことを示します。

 3) 頭皮の美容液で頭皮細胞を正常にする

頭皮が正常でないとにフケが出ます。頭皮が正常になればフケは治まります。皮膚を正常にするエキス類はいろいろありますが、特にプラセンタエキスは肌を整える効果が高く、以下の症状に対し治療的効果が報告されています。頭皮の皮膚を整えるためにプラセンタエキスが配合された頭皮の美容液を試すこともおススメします。
※プラセンタエキスが整える肌症状
・進行性指掌角皮症 ・湿疹(アトピー皮膚) ・酒さ様皮膚炎 ・老人性乾皮症

 4)プラセンタエキス配合美容液の実際の効果

冒頭のとおり私は頭皮をケアしなければフケがでます。シャンプーを変えても改善しませんが、自分で配合した頭皮用美容液のみが確実な改善を示します。その結果が以下のとおりです。

シャンプー以外の頭皮のケアを一時的にやめてフケを出し、その後、1日1回風呂上りに毛髪をタオルドライした後、頭皮の美容液を使い続けました。頭皮美容液使用後はドライヤーで強制的に毛髪や頭皮を乾かすことはせず放置しております。頭皮のフケの様子は日を追うごとに減少を続けています。頭皮から落ちるフケは使用1日目で劇的に減少し、その後フケは気にならなくなります。

最後に

フケの原因も対策も人それぞれです。本文でお伝えした内容をご参考にしていただき、ご自分に合った解決法を見つけて実行してみてください。

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山川雅之

GENPRESS 品質保証・責任技術者 日本毛髪科学協会 毛髪診断士
■公益社団法人 日本毛髪科学協会 毛髪診断士 ■公益社団法人 日本毛髪科学協会認定講師 ■趣味:無趣味で楽をすることが好きです。例えば、野球より和牛をバスケよりビスケを、バレーよりレバーをサッカーよりサッカロースを好みます。おかげでメタボに片足を突っ込んでいます。それが原因ではないと考えているのですが、アラフォー以降の年々の尿酸値の高まりに最近になって危機感を覚え、独自の改善方法を編み出すことを趣味代わりにしております。

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