あなたの髪が傷む原因と正しいお手入れ方法

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「毎日ちゃんとお手入れもしてるのに・・・また髪の毛傷んでる!」
そんな経験ありませんか?
傷んだ毛先をカットしてロングに挑戦しようと意気込んだのに、いつのまにかパサパサになっている・・・。
もしかしたらそれは、毎日の「美髪習慣」が間違っているのかも。
カラーもパーマもかけていないのになぜ髪は傷むのか、あなたの髪ケア方法は間違っていないか、正しいお手入れ方法を紹介していきます!

1、髪が傷む原因(紫外線ダメージについて)

摩擦や乾燥など、肌と同じように髪も日々多くのダメージを受けています。その中でも大きな割合を占めるのは、やはり何と言っても紫外線です。
エアコンを使う時期と重なることもあり、多くの人の髪の傷みが春から秋にかけて進みやすくなるようです。
私たちの肌は、過度な紫外線を浴びると炎症を起こして皮膚の異常を知らせたり、シミを作って皮膚やその更に下にある細胞を守ろうとします。
ですが頭皮から出た毛髪はすでに死んだ細胞ですから、自己で修復できる機能を持ち合わせていません。つまり対策をしなければ、ただひたすらにダメージを蓄積していくことになってしまいます。
近年「光老化」ともいわれる紫外線ダメージですが、髪に起こる現象には 一体どんなものがあるのでしょうか。

ケラチンタンパクの変質

毛髪の大部分を構成しているのは、繊維状構造体であるコルテックスと呼ばれる角化された細胞です。このコルテックスはアミノ酸を主とする集合体で、髪のしなやかさを生み出すケラチンタンパク質で構成されているのですが、紫外線を浴びることによって酸化し変質します。
具体的にはケラチンタンパク質のシスチン結合(-S-S)が切断され、うねりや折れ、枝毛などをおこしやすくなります。

毛髪からタンパク質が流失

人の毛髪は、日常の洗髪などで水分に長く触れる事によって内部タンパク質を少しずつ流出しています。
カラーリングやパーマなどをしていると通常よりも流れ出やすい状況になっているのですが、同じように、紫外線を浴びることでも溶けだすタンパク質の量が多くなることがわかっています。つまり、薬剤を使用した時と同じようなダメージが紫外線を浴びることで髪に起こっているということなのです。
中でも注目すべきは紫外線に当たる時間が長ければ長いほど、洗髪時などに流出するタンパク質が多いという研究結果ではないでしょうか。

キューティクルの剥離(キューティクルホール)

耳慣れている方も多いと思いますが、髪の1番外側を鎧のように守っているのがキューティクルという硬質タンパク質です。透明な薄いウロコのようなものが6~10枚ほど重なって構成されている、その名の通り非常に硬いタンパク質で、外側からエピ・エキソ・エンド(キューティクル)と3層構造になっています。このキューティクルにはメラノソームと呼ばれる黒色素顆粒が存在していないため、常に紫外線の影響をダイレクトに受けています。これはカラーなどよりも強力なブリーチ剤で脱色を行った場合と同じ程度のダメージを髪に与え、最下層のエンドキューティクルにキューティクルホールと呼ばれる空洞を作ります。この空洞がだんだんと大きくなりキューティクルが剥離されると毛髪1本1本の太さが均等でなくなるため、手触りが悪化したり切れ毛が起こりやすくなったり、また内部の水分が蒸発しやすくなることで髪がパサつく原因となります。

紫外線によるDNAの損傷

DNAの損傷は癌など疾痛や老化の原因となります。
DNAが損傷する要因は様々あるようですが、「紫外線」が幹細胞に悪影響を及ぼすことで”DNAが損傷する”と考えられています。お肌にとってUV-BA、UV-Bのどちらも有害であることは既にご存知のとおりですが、特に、頭皮・毛髪にとって有害なのがUV-Bです。(※紫外線についての詳細はこちら
UV-Bはエネルギーが強い為、皮膚の炎症を起こしやすくなります。この”紫外線による炎症”は活性酸素やフリーラジカルを発生させ、直接DNA損傷へと繋がります。また、DNA損傷とまではいかなくても、紫外線を浴びることで皮膚はかなりのダメージを受けています。
スキンケアの一環として日焼け止めを使用することは定着してきたものの、”頭皮”に関してはまだまだ意識が足りておらず、無防備に紫外線を浴びているのが現状です。そして、紫外線が頭皮にダメージを与えることで白髪を引き起こすと考えられています。

※フリーラジカルとは:”対”になっていない不安定な電子を持っているため、何とか安定させようと他の分子から電子を奪い取ろうとする分子のことです。過剰に生成されると、細胞が傷ついたり、老化を促進させたりするおそれがあります。

紫外線によってDNAが損傷するなど、頭皮へのダメージを受けるとなぜ白髪になるのでしょうか。
毛髪の色はメラニン色素の種類と量によって決まります。このメラニンは「色素細胞」によって作られます。「色素細胞」は毛包の上部に存在する「色素幹細胞」が複製・分化して生まれます。この時点では色はついておらず無色です。その後、色素細胞は毛包の根本に移動してメラニンを作ります。この時、紫外線などによって「色素幹細胞」のDNAが損傷すると「色素幹細胞」が複製されずに分化してしまいます。このような分化を繰り返すと「色素幹細胞」が枯渇しメラニンを作る色素細胞を毛包に供給することができなくなり、白髪になると考えられています。また、「色素幹細胞」は同じ場所に存在する「毛包幹細胞細胞」の影響を受けることから、脱毛とも密接な関係があるともいわれています。
※この他にも、遺伝や病気、栄養不足、ストレスなどが”白髪の原因”としてあげられています。

2、睡眠不足が髪に与える悪い影響

続いて、意外と知られていない睡眠不足と髪の関係についてご紹介していきます。
目の下にクマができたり吹き出物がでてきたり・・・寝不足で肌に起こることは、地続きである頭皮にそのまま起こり得る症状でもあります。
ですが頭皮だけでなく、実はこれから生まれてこようとする髪の毛に影響を与えてしまうことも少なくありません。

血行不良

本来なら眠っている間、副交感神経が優位となって血管が拡張し血液の巡りが良くなるのですが、睡眠が不足することで阻害され全身の血行不良を招きます。血行が滞ると、他の部位と同じように頭皮にも栄養が充分に行き渡らず、強くしっかりとした髪を作れなくなってしまいます。

成長ホルモン分泌量の低下

主に就寝中に分泌される成長ホルモンは、タンパク質の素となるアミノ酸の取り込みを促して細胞内のタンパク質合成を盛んにし、体の成長や修復を行います。髪は成分の80%以上がタンパク質のため、睡眠時間が減少しアミノ酸の取り込み量が減ると元気な髪を作る材料が常に不足している状態となってしまいます。

毛母細胞の活動低下

毛細血管から届いた栄養をもとに、細胞分裂を起こして髪の毛を成長させる毛母細胞。睡眠不足になると毛母細胞の分裂活動がうまく行われないといわれています。すでに生えている髪の成長が停滞したり、新しい毛が生えにくくなったりする原因となります。

3、間違った髪のお手入れ方法

こういった髪への様々なダメージを下記のような方法でお手入れしていませんか?
なんと実は、これNGなんです・・・!

ドライヤーは髪が傷むからかけません!これNG!

ドライヤーのかけすぎはもちろん髪を傷めますが、かけない事も微妙にNGです。
理由はいくつかあります。まず、濡れた状態の髪はキューティクルが開いて傷みやすい状態です。濡れた髪のまま寝てしまうと、枕との間で摩擦が起こり、からまったりしてかえって髪を傷めてしまいます。次に、細菌が増えてカビの原因になります。かゆみが激しく、かくとフケがボロボロ・・・という人は、乾燥ではなく、カビの可能性もあるので要注意です。その他に、最近のヘアケア商品の質が向上していることがあげられます。ヘアケア商品の成分に、ドライヤーの熱を利用して髪をコートするリペア処方のものも多くあります。これは利用しない手はないですね(^。^)。乾かす時は、根本からしっかり乾かしましょう!

洗髪は最低でも朝、夜、の一日2回。これ、NG!

1987年に誕生した朝シャンブーム。通勤、通学前の女子の間で大流行しました。これをきっかけに、朝、シャワーを浴びるなどの新習慣が誕生しました。しかし、この「洗いすぎる」という行為が、皮膚トラブル原因では?と問題になっています。お肌には皮脂膜があり、お肌を保護しています。しかし洗いすぎることでこの皮脂膜がなくなると、「もっと保護しよう」という体を守る為のメカニズムが働き、どんどん皮脂の分泌を促してしまいます。その結果、乾燥しているにもかかわらず皮脂が多いというお肌になってしまうのです。これは頭皮にとって最悪な環境。抜け毛や、臭いの原因となってしまいます。

シャンプーは絶対2度洗い。ゴシゴシ洗って汚れを落とす。これ、NG!

2度洗いや、ゴシゴシ洗いは、頭皮を傷つけたり乾燥の原因となります。実は、頭皮の汚れは、湯洗いだけでおおかた落ちるといわれているのです。湯洗いをすることで、その後のシャンプーの泡立ちも良くなります。ただし、整髪料をしっかり使っている場合は、湯洗いの後、一度シャンプーで軽く予洗いしてから本洗いすることをおすすめします。整髪料の洗い残しも頭皮、毛髪にとって良くありません。正しいシャンプーの方法は美髪のキホン!知っているようで知らないシャンプー術をご参照ください。

コンディショナーやトリートメントは軽くすすぐだけ。せっかくの栄養を洗い流したらもったいない!これNG!

意外と多いのが、この間違い。コンディショナーやトリートメントは、髪をコーティングして指通りをよくするもの。頭皮に残ったままでは毛穴を詰まらせたり、皮膚トラブルの原因になります。ためすすぎをしながらしっかり洗い流しましょう。
※ためすすぎとは、手の腹にお湯を貯めて頭皮をパシャパシャ洗う方法。美容師さんがシャンプーの時にしてくれるあの方法ですよ。
また、シャワーで流す時に多いのが、頭の上からお湯を流す方法。これは、後頭部から襟足にかけて、きちんとすすげていない可能性があるので要注意です。

日常生活でなんとなくやっている1つ1つの小さなお手入れも、間違った方法でやってしまうとその積み重ねがダメージの進行を促します。
どうせケアするなら、効果のある正しい方法でケアしていきたいですよね。
そんなあなたに正しいお手入れの方法をご紹介します!

4、正しい髪のお手入れ方法

種類も値段も様々な美髪ケア用品があります。「どれが自分に合っているんだろう・・・」「値段が高い方が効果があるのかな」など知りたいことは沢山あると思います。
しかし!!一番大切なのは「基本」です。毎日の「習慣」です。その習慣を少し変えるだけで髪の毛はしっかり答えてくれるんですよ。

なんとなくシャンプーをつけて、なんとなくシャカシャカして、テキトーにサーっと流してしまっているみなさん!実はヘアケアで一番重要なのはシャンプーなんです。小さなお子さんを想像するとわかるかと思いますが、頭皮はとても汗をかきやすい場所。頭皮も皮膚なので、日々キレイに正しく健やかに洗ってあげることがとても大切です。
美容室で、プロの美容師さんにしてもらうシャンプーって気持ちいいですよね。そして仕上がり時には髪がふんわりイキイキとしているような気がしませんか?みなさん、目を閉じて、美容室でのシャンプーを思い出してみてください。「洗って、流して」を3回くらい繰り返していませんか?じつは、正しいシャンプーは「予洗い」「プレシャンプー」「シャンプー」という3段階で行うものなのです。事前にブラッシング、そしてシャンプー+頭皮マッサージまで組み合わせると、パーフェクト♪それでは美髪習慣の基本となるシャンプーの方法をご紹介します!

シャンプーの手順

1)シャンプー前の「ブラッシング」

シャンプーの効果を最大限に引き出すには、事前のブラッシングが必要不可欠です。ブラッシングには、大きく二つの役割があります。ひとつは物理的に外で付いた汚れを落とすこと、もうひとつは頭皮に適度な刺激を与えることで血行を促進することです。髪と頭皮を「すっぴん」の状態に近づけることで洗浄効果がUPし、また根元付近にたまった皮脂を毛先まで延ばすことで毛先まで潤いがUP!血行が良くなると髪に栄養が行きわたりやすくなるので、とても大切なことなのです。
正しいブラッシング術はこちらをご参照ください!

>>ブラッシングで「薄毛予防」これって本当?
毛先から、やさしくほぐしていくのがポイントです。「シャンプーの泡立ちが悪いな」と感じるときは、ぜひお試しください。

2)シャンプー使用前の「予洗い」こそ大事
「予洗い」とはシャンプーで洗う前に、お湯で髪を洗うこと。実は、髪や頭皮についたホコリや皮脂汚れの7割〜8割が、この「予洗い」で落ちると言われています。(スタイリング剤や整髪料、スプレー剤などは落としきれません)
「そんなことやってるよ」と思っているみなさん、おそらく、大半の人は時間が足りていません!「シャンプー前にちょっと濡らす」程度ではなく、「ぬるいかな?」と感じるくらいのお湯で、髪と頭皮をまんべんなく濡らしましょう。生え際や耳のまわり、襟足などは忘れがちなポイントなので、特にしっかりと。指の腹で頭皮全体を揉み込むようにマッサージしながら、たっぷり2分以上はかけて「予洗い」をしてほしいのです!この予洗いを行うことでシャンプーを使った「本洗い」のとき、しっかりと泡立たせることができるようになりますよ♪
首の上あたりの襟足、忘れずちゃんと洗いましょう!

3)泡だてが肝心!プレシャンプー&シャンプー
シャンプーは「泡」で頭皮を洗う行為です。原液をそのまま髪・頭皮につけて、ゴシゴシ泡立てるのはNG!泡立つまでの間に髪の毛同士が摩擦によって傷ついてしまうおそろしい行為なのです。洗顔は手でフワフワの泡を作ってお肌を洗いますよね。シャンプーも、手でしっかりと泡立ててから使いましょう!手のひらに適量(ショート=1プッシュ、ミディアム=2プッシュ、ロング=3プッシュが目安)をとり、お湯を加えながら泡立てていきます。もし泡立ちにくかったら洗顔ネットを使ってみましょう。

泡立てたらまたマッサージするように頭皮を洗っていきます!泡が頭皮へ行き届くように、しっかり指の腹を使って頭皮を揉み、毛穴の汚れを吸い上げるようにマッサージしてください。このとき爪を立てて頭皮を傷つけたり、力を入れ過ぎないように気を付けましょう!やさしく、マッサージしていて気持ちいいなと感じるくらいがベストです!
シャンプーには「揉み出す」という語源があります。ワシャワシャと「掻き洗い」するのではなく「揉み洗い」をするのが正しいのです。

4)プレシャンプー
スタイリング剤や整髪料、スプレー剤などを日常から使っているみなさん、シャンプーがなかなか泡立たなかった経験はありませんか?そんなときはシャンプー前の「プレシャンプー」がおすすめです。
プレシャンプーは汚れを取り除き、余分な皮脂を適度に落としてくれるので、その後に使用するシャンプーの効果を最大限に引き出してくれます。

  • たくさん汗をかいた人
  • 髪の毛にスタイリング剤を使った人
  • 髪の毛の量が多い人

泡立ちの大敵は油分です。上記のどれかに当てはまる人、汗をたくさんかいた日、スタイリング剤を使った日はプレシャンプーで髪のクレンジングをして、本洗いをするのがオススメですよ。ただ、洗い過ぎると必要な皮脂まで落としてしまって逆にダメージになってしまいます。二度洗いを行う際は、洗浄効果が穏やかな「アミノ酸系のシャンプー」を使いましょう。頭皮や髪の毛へのダメージを最小限にとどめておくことができます。

5)「すすぎ」タイムは洗い時間の3倍と心得る
シャンプーのすすぎ残しは、頭皮にとってマイナスです。残ったシャンプーが毛穴に詰まり、頭皮の健康を損なってしまい、かゆみを感じる・フケが出るなどの症状が出ることがあり、さらに悪化すると頭皮湿疹になってしまいます。頭皮にトラブルがおこると髪の毛の質にも影響し、髪の毛が痩せたり、薄毛になったり、抜け毛が増えたり…ということも起こってしまいます。
すすぎ時間の目安は、シャンプーの時間のおおよそ3倍です。すすぐときのポイントは、頭皮にダメージを与えないようややぬるめのお湯・やや弱めの水圧で、ゆっくりたっぷり流すこと。特に重要なのは、「髪の毛」ではなく、「頭皮」をすすぐこと。頭のてっぺんからシャワーをあてると、上から水が流れて見た目では髪の毛全体の泡が流れ落ちますが、髪の奥にある頭皮には泡が残っています。とくに耳のまわりや襟足などの部分にはすすぎ残しがあることが多いので、頭皮全体にきちんとシャワーをあてるように流していきましょう。

6)リンス・コンディショナー・トリートメントの違い
シャンプーでしっかり汚れを落とした後は、髪の毛を保護してくれるリンス・コンディショナー・トリートメントなどを使いますよね。最近はリンスをあまり見かけなくなったので、コンディショナーかトリートメントのいずれかをお使いの方が多いのではないでしょうか?リンスは日本独自のもので、まだ石けんで髪を洗っていた時代に髪をアルカリ性から酸性に戻し、キューティクルを整えるものとして誕生しました。さらに髪のコンディションを整えるコンディショナーの登場により、最近は少なくなっているようです。
コンディショナーの役割は、髪の毛の表面を保護(コーティング)し、キューティクルを整えてくれることです。リンス・コンディショナーが髪の表面に作用してケアを行うのに対し、トリートメントは髪の内部に浸透して補修を行います。スキンケアでいえば、美容液や保湿クリームのような役割があります。基本的には、ダメージが大きい方はトリートメントで内側からしっかり補修してあげることが望ましいとされています。
ここで注意が必要なのが、両方使う際に使用する順番。
【トリートメント:髪の毛の内部を補修】→【コンディショナー:髪の毛の表面をコーティング】
こちらが正しい順番です。トリートメントは最後に使用するもの、と思っている方も多いのではないでしょうか。表面をコーティングしてしまっては補修成分が浸透しませんので、使用順には注意しましょう。
そして(3)正しい髪のお手入れ方法にも書いてあるように、リンス・コンディショナー・トリートメントはしっかりと洗い流しましょう!

正しいドライヤーのかけ方

1)タオルドライ後のオイルパック

タオルドライとドライヤーのあいだで、オイルを毛先→襟足手前にかけて軽くもみ込むように握ります(首より上には使用しません)。個人差があると思いますが、胸まである私の髪の毛でスプーン2杯程度の量です。できるだけムラなくオイルを塗り終わったらホットタオルで包み5分放置。そのタオルで軽くポンポンとオイルをふき取り、ドライヤーをかけてみてください。どうですか?パサパサしてやたらあちこち向いてた毛先が、するん、と落ち着いたのではないでしょうか?
私自身、以前からも毛先にオイルを使用していましたが、ホットタオル(レンチンでOK!)を一緒に使うようになってからはもちが違うなぁと実感してます。
ただ5分以上放置していると、髪全体が乾いてきて他の部分がパサついてしまったり、タオルが冷えてカゼを引いちゃったり(^^;)しかねないので、長時間にならないようにお気を付けください。
ヘアオイルもたくさんの種類が出ていますので、成分や香りなど、自分に合うオイルを見つけて試してみてくださいね!

2)ドライヤーは、低音➡︎冷風で

『塗れたまま髪を放置すると、傷みがひどくなる』
よく聞く言葉ですよね。キューティクルが剥がれるとかそのメカニズムはまた後日として、ドライヤーの温度だけでも同じ乾かし方で差が出るって知っていました?もし「正しい髪の乾かし方」ができていなくても、髪に当てる温度の違いだけで簡単にツヤと手触りが変わるんです!
オイルパックをした髪を(正しくは髪の根元から)乾かしていくとき、守りたいことは『高温風を当てない』こと。
よく「20cmは髪からドライヤーを離して」と言いますが、高温でターボなんかにしてると一気に髪と頭皮の水分が蒸発してしまって、せっかくオイルパックしても乾かし終わる頃にはバッサバサです。そこで温度調節できるドライヤーなら『低温』で、調節がないものは『弱(LOW)』で乾かしてみてください。時間は少しかかりますがパサつきは断然変わりますよ。
そして7~8割乾いてきたらあとは冷風で完全に乾燥を。これはやってる方も多いと思いますが、最後に冷風で乾かすとキューティクルが閉じるというものですね。ちなみに、低温で乾かしているときも根本→毛先に温風を当てるように意識していると、これもキューティクルが開きにくくなるのでパサつきが軽減されます。
美容師さんに乾かしてもらうと同じ髪じゃないみたいにツヤツヤになりますよね。温度だけじゃなくて髪に良い乾かし方もマスターしておくと、プロには及ばずともドライヤータイムだけでちょっとした差が出てきます。

3)セット終了後はスタイリング剤代わりにトリートメントを

さて、前日や当日にオイルパックと低温ドライヤーでケアした髪の毛。これだけでもいつも以上のまとまりが感じられると思いますが、ヘアセットの仕上げにはスタイリング剤ではなく是非トリートメントを使ってみてください。
私は猫毛で細いため髪を巻くことが多いのですが(ストレートだとぺったんこになるのです)その後に、ワックスやムースの代わりに洗い流さないトリートメントで流れを整えています。きっちりとセットしたい時には最後に少しだけスプレーなんかを使いますが、整髪料よりはケア製品を使う方が断然オススメです。
理由は、『保湿、そしてツヤが自然に美しく見えるから』。
トリートメントにも沢山の種類がありますから、オイルやミルク、ローションなど、塗る場所によって使い分けるのも手ですよね。毛先の乾燥がとくにひどい場合、毛先にオイルタイプを塗り、それ以外にはスプレータイプの美容液をふり手ぐしで整えます。自然なゆるふわ感も出てナチュラルに仕上がってくれるし、巻きすぎて若作りに見えないか心配な時にも大活躍です。

5、まとめ

きれいな髪の毛を手に入れたいけど、どのケア用品を買えばいいんだろう・・・と悩んでいるあなた。
シャンプーもトリートメントもそのままで、まずはこの方法を試してみてください。洗い方の意識を変え、日々のお手入れに取り組むと、きっとあなたの髪も応えてくれるはずです。
美髪の基本をしっかり押さえて、「ツヤ髪美人」を目指しましょう!

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Kiranah Life(キラナライフ)編集部

Kiranah Life(キラナライフ)では、 大人の女性が「ちょっといい自分」になるための美と健康のお役立ち情報をお届けしています。 美髪やヘルシーごはんについてなど、美容の専門家と管理栄養士が美と健康についての情報を発信していきます!!

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