幸福のスパイス“コリアンダー”完全マスターレシピ集

おはようございます。カレー大學認定“カレー伝導師”の永野まいこです。
春は山菜などアクの強い食材の生命力を取り入れて、カラダを目覚めさせる季節ですね♪前回、コリアンダーの歴史と効能について、たっぷりとお伝えしました！その魅力もふまえて、今回はリーフ・シード・パウダーという形状別にコリアンダーのおすすめレシピをご紹介します。ご家庭で簡単・お手軽にできるものばかりなので、ぜひ食卓に取り入れてコリアンダーマスターをめざしてください！

コリアンダーリーフのおすすめレシピ

コリアンダーリーフは、いわゆるパクチーのことですね♪あの口中を駆け巡る青々とした風味を使いこなすのは、なかなか至難の業です。今回はバリエーションが広がりやすそうなレシピをピックアップしてみました♪

パクチーペースト

｛材料｝
パクチー…１袋（100g前後）
にんにく…１片
ナッツ類（アーモンド、カシューナッツ、クルミなど）…30g
塩…小さじ1/4
オリーブオイル…大さじ４～
粉チーズ…20g

｛作り方｝
１. ナッツを炒って、少し焼き目がついたら取り出し、粗熱をとります。
２. パクチーをはさみでザクザクとカット。茎・根の付近もまるごと使いましょう。
３. すベての材料をミキサーに入れて、混ぜ合わせます。うまく混ざらない場合は、オリーブオイルを追加してみましょう。
４. あっという間に完成！

パスタソースやお肉料理のソース、チャーハンなどにGOOD♪

タイ風オムレツ

｛材料｝(２〜３人分)
卵…３個
豚ひき肉…100g
パクチー…20g
ナンプラー（醤油でも可）…小さじ１
塩こしょう…少々
サラダ油…適宜

｛作り方｝
1.パクチーは３〜４cmにカット。卵は溶いておきます。
2.フライパンで豚ひき肉を炒めて塩こしょう、ナンプラー（醤油）で味をつけて、一旦お皿などに取り出します。
3.溶いた卵に2の豚肉、切ったパクチーを加えて混ぜます。
4.油をひいたフライパンに３を流し込み、形よく焼きます。お皿に盛りつけたら、お好みでパクチー（分量外）をトッピング♪

コリアンダーシードのおすすめレシピ

完熟したコリアンダーのシード（種子）は柑橘のように爽やかで、ほんのりとスパイシー。青葉よりダンゼン使いやすいスパイスです。
まるごとピクルス液に入れたり、荒く砕いて肉や魚にまぶしてソテーしたり、使い方はいたって簡単♪

コリアンダーティー

ホールのコリアンダー（大さじ１ほど）をすりこぎなどの棒状のもので叩いて潰します。それをティーポットやフィルターに入れ、沸騰したお湯を注いだら蓋をして７分ほど待ちます。濾しながらティーカップに注ぎましょう！好みに応じて、時間と濃さを調節してください♪すりおろしたショウガを加えてもおいしいです！

コリアンダーティーは、腸内ガスの排出を促し体内の重金属の排出に役立つことから毒素を排出するデトックスティーとして世界中で愛飲者が多いハーブティーです。また、飲み過ぎ・食べ過ぎの際に消化を助けることでも有名。胃もたれ防止のため食後に飲んだり、飲み会の前に飲んでおくのもおすすめですよ！

冷蔵庫のおそうじピクルス

｛材料｝
〈ピクルス液〉
酢（白ワインビネガーまたは米酢）…１/2カップ（100ml）
水…1カップ（200ml）
塩・ブラックペッパー（粒）…各ひとつまみ
はちみつ…大さじ1
コリアンダーシード…小さじ1
にんにく（スライス）…1片
鷹の爪…1本
ローリエ…１枚

〈お好みの野菜〉
キュウリ、ダイコン、ニンジン、パプリカ、セロリ、新タマネギ、ミニトマト、オクラ、カリフラワー、ミョウガ、ラディッシュなど

｛作り方｝
1.野菜をスティック状に切り揃え、タッパや保存瓶に詰めて並べます。（野菜はつまようじで2〜3ヶ所に穴をあけておくと、味がよく染みます）
2.鍋にピクルス液の材料を合わせて沸騰させます。ぬるめの温度に冷めたら１に注ぎ、冷まします。
3.冷めたら冷蔵庫に入れて保存。

２～3時間で食べ頃となり、冷蔵庫で５～7日保存可能です。ピクルス液に漬かっていると、どんどん味が染みていきます。「酸っぱくなったな」と感じたら水気を切って保存しましょう♪冷蔵庫にあまっている野菜で作ることができますので、冷蔵庫のおそうじにピッタリです。

コリアンダーパウダーのおすすめレシピ

実と葉の部分をパウダー（粉状）にしたもので、クミンと並びカレーには欠かせないスパイスです。たくさん入れても辛くなったり苦くなることがないので、香辛料の初心者の人でも使いやすいスパイスです。人によっては「香りがしない、味もしない、だけどカレーに入れないとなにか物足りない」という不思議なスパイスです。

肉料理の下ごしらえとして材料に塗ったり、料理の仕上げに振りかけたりすると爽やかな香りがします。お菓子類にも合うのでクッキーや焼きりんごに使う人もいますし、生の桃や洋梨にかけるという人もいます。

白湯＋コリアンダーパウダー

朝１杯の白湯生活をしている人は「スパイスを加えると、効果がさらに高まる」といわれています。まずは、白湯とのなじみがよいクミンとコリアンダーパウダーをパパッと振って飲んでみてください。白湯とともに胃腸を温めて消化を促進し、代謝を高めてくれるので便秘気味の人や、お腹にガスがたまりやすい人におすすめです。

スパイシーサラダ

｛材料｝4人分
〔ドレッシング〕
オリーブオイル…大さじ３
すりおろした生姜…少々
酢（白ワインビネガーまたは米酢）… 大さじ３
コリアンダーパウダー… 小さじ1/2
クミンパウダー…小さじ1/2
塩…小さじ１
黒コショウ…少々

〈お好みの野菜〉
レタス、水菜、パプリカ、アボガド、ズッキーニ、ミニトマト、ラディッシュ、オリーブ、インゲンマメ、ヤングコーンなど

｛作り方｝
1.すべての素材をひと口大に切ります。
2.ドレッシング用の材料をよく混ぜ合わせます。
3.食べる直前に１と２を混ぜ合わせます。

フルーツとスパイスも相性がいいので、オレンジ、キウイ、イチゴ、バナナ、カキ、イチジク、りんご、ブルーベリー、皮ごと食べられるブドウなどを入れるのもおすすめです。

コリアンダークッキー

｛材料｝天板１枚分（直径5㎝×15枚程度）
薄力粉…100g
バター…40g
甜菜糖…35g
コリアンダー…大さじ１
シナモン…大さじ１

｛作り方｝
1.バターを常温においておき、泡立て器でクリーム状に練ります。甜菜糖を加えて再び練ります。
2.コリアンダーパウダー、シナモンパウダーを加えて混ぜます。
3.薄力粉を加え、ゴムべらでさっくり混ぜてひとまとめにします。
4.お好みの形・大きさに成形します。（丸めて平たくしても、型抜きでもOK）
5.170℃に予熱しておいたオーブンで、25分ほど焼いたら完成。

まとめ

いかがでしたか？
たった一種類の植物なのですが、ハーブとしてスパイスとして幅広く活躍するコリアンダーはすごいなと感じます。最近では、スパイスカレーにパクチーをトッピングするお店も増えてきていますよね！わたしは心の中で「親子丼だな」と思いながら食べています（笑）今回ご紹介したレシピのなかでも、ハーブティーやお白湯＋パウダーなどは本当に手軽に始められる習慣です。みなさんもぜひコリアンダーを食卓に取り入れて、美しく健やかな日々を過ごしましょう！

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