女性の薄毛の原因と男性の薄毛の原因は違う！？

おはようございます。キラナライフの松尾です。薄毛といえば「男性」のイメージがあるかと思いますが、近年、若年層からの薄毛に悩む「女性」が増加しています。育毛商品も「女性専用」と書かれたものをよく目にするようになりましたが、そもそも「女性と男性の薄毛の原因」には違いがあるのでしょうか？今日は、エステティシャン、コスメコンシェルジュの立場から、「女性の薄毛」と「男性の薄毛」その違いについてご紹介します。

脱毛の原因

「脱毛の原因」はさまざまで、一般的には
・男性ホルモン
・ホルモンバランスの乱れ（産後も含む）
・紫外線
・ストレス
・睡眠不足
・血行不良
・頭皮の汚れ
・頭皮の乾燥・皮脂
・遺伝
などが挙げられています。

男性の脱毛とは？

【男性型脱毛症（AGA）】

薄毛で悩む男性の大半がこのタイプで、1本1本の毛が細くなり、次第に「M字」「U字」「O字」といった具合に脱毛が進行するのが特徴です。男性型脱毛症（AGA）は”男性ホルモン”が原因といわれます。男性らしさを形成する「テストステロン」というホルモンが、「Ⅱ型５α（アルファ）リダクターゼ」という酵素の影響を受けることで「DHT（ジヒドロテストステロン）」という強いホルモンに変換され、毛母細胞の成長が阻害されます。男性にとっては、この”男性ホルモン”こそが、薄毛・抜け毛などの「脱毛最大の原因」となります。
※「Ⅱ型５α（アルファ）リダクターゼ」は遺伝との関係性が指摘されています。前頭部から後頭部にかけて毛根の中にのみ存在する酵素です。
女性にも男性ホルモンが存在しますが、加齢などにより女性ホルモンの一つ”エストロゲン”の分泌が減少するとことで「女性男性型脱毛症（FAGA）」を引き起こしてしまうことがあります。「女性男性型脱毛症（FAGA）」とは、”男性ホルモン”の影響をうけた女性の脱毛です。

女性の脱毛とは？

【びまん性脱毛症】
女性の薄毛で一番多いのがこのタイプで、全体的に薄く感じるのが特徴です。年齢、頭皮の環境やストレスなどによりヘアサイクルが乱れると髪のハリ・コシが低下します。やがて髪の寿命が短くなり、ボリュームダウンにつながっていきます。徐々に変化するため気づきにくいのも特徴です。無理なダイエットによるホルモンバランスの乱れや、栄養不足による血行不良、頭皮の乾燥、睡眠不足、紫外線なども影響しています。また、過剰な洗髪による頭皮の乾燥、防衛反応による皮脂の過剰分泌なども原因です。ダイエットと薄毛の意外な関係はコチラ。
※びまん性脱毛症には「女性男性型脱毛症（FAGA）」も含まれます。

【分娩後脱毛症】
産後の女性に多いのがこのタイプで、産後、急激に抜けるのが特徴です。妊娠期は女性ホルモンが増加し、髪の毛の成長期が維持されています。ところが、産後休止期に入るため一気に抜けるのがこの「分娩後脱毛症」です。通常は、ほとんどの方が一年ほどで回復します。
※産後脱毛についてはコチラ。

その他の脱毛

【円形脱毛症】
男性、女性にかかわらず、ナイーブな方に多いのがこのタイプで、突然、髪の一部がごっそり抜けてしまうのが特徴です。これは自己免疫疾患のひとつで、精神的、肉体的なストレスが原因といわれます。女性は産後に発症する方も多いようです。
【皮膚トラブルによる脱毛】
理由はさまざまですが、頭皮に湿疹ができたり、炎症が起きたりすることで脱毛することがあります。また、過剰な洗髪は頭皮の乾燥を引き起こし「抜け毛・薄毛」の原因となります。
【遺伝】
”男性ホルモン”との関係が昔から指摘されています。一方で、遺伝に関してはあくまでも「体質が似ている」だけという説もあります。その方の生活習慣、頭皮環境によっても左右されますので必ずしも薄毛の原因とはいえないようです。
<一口メモ>
母方の祖父が薄毛なら要注意？！
男性型脱毛症はX遺伝子で決まります。男性のX遺伝子は母親由来と決まっているため、母方の祖父が薄毛の場合は要注意！日頃から、生活習慣や、頭皮環境に気をつけるようにしましょう。

まとめ

●男性の脱毛の原因は”男性ホルモン（ＡＧＡ）”が主要因
※女性でも男性ホルモンの影響を受けた「女性男性型脱毛症（FAGA）」を起こすことがある
●女性の脱毛は乾燥や、血行不良、ストレス、ホルモンバランスの乱れが主要因

いかがでしたか？
男性と女性とでは基本的な「脱毛の主要因」が違います。男性が女性の育毛剤を使用して効果を発揮することが多いのは、男性の脱毛の原因に女性と同じ「乾燥・血行不良・皮脂の過剰」などが含まれるためです。
もし、ご主人があなたの育毛剤をこっそり使用していたとしても、ぜひ大目にみてあげてくださいね。