幸福のスパイス“コリアンダー”の魅力を徹底検証♪

おはようございます！カレー大學認定“カレー伝導師”の永野まいこです。
三寒四温ということでまだまだ免疫力もキープしたいこの時期、前回好評を博した（←独断です）“スパイスシリーズ”第２弾！今回はカレーに欠かせないスパイスであるのはもちろん、種子（シード）と葉（リーフ）でまったく異なる風味のコリアンダーの魅力を徹底検証し、ご紹介します♪

コリアンダーのきた道

コリアンダーは、南ヨーロッパの地中海沿岸が原産のセリ科の一年草。葉・種子ともにスパイス（香辛料）として使用され、葉はコリアンダーリーフ、種子はコリアンダーシードといわれています。コリアンダーは、紀元前3500年頃のメソポタミアの楔形文字板（くさびがたもじばん）にも記述がある最古のハーブのひとつです。
古代エジプトでは“幸福のスパイス”とも呼ばれ、お墓に葬る習慣がありました。中世には“惚れ薬”として用いられ、アラビアンナイトでは愛のおまじないとして登場します。古代ギリシアやローマでは薬草として用いられてきた歴史があり、インドの伝統医学“アーユルヴェーダ”でも、とても重宝されているスパイスのひとつです。

コリアンダーリーフ・パクチー・香草（シャンツァイ）

コリアンダーリーフの正体は、みなさんもご存知の「パクチー」（香菜）です。英語では「コリアンダー」、タイ語では「パクチー」、中国語では「香草」と呼ばれます。「カメムシの臭い」とも形容されるほど強烈に青々とした香りを放ち、好きな人・嫌いな人にはっきりと分かれるところです。
アジア料理や中近東、南米などでも、肉や魚介料理のトッピングや炒めもの、タレやソースなどに好んで使われます。また、根の部分にも強い香りがあり、特にタイ料理などで、スープやカレー、炒めものなどの香り付けに刻んだりたたいたりして用いられます。

コリアンダーシード（ホール）

完熟した実・種子（シード）は、ほのかな柑橘系の香りと甘い香りを持ち、穏やかな香味で使いやすいスパイスといえます。たんぱく質とよく調和するため、肉類・卵・豆類などの料理によく使われます。ホールのままピクルスやマリネの香り付け、粗く挽いてお肉や魚のソテーの風味付けに使います♪ コリアンダーシードを粉末状に挽いたコリアンダーパウダーは甘い香りを生かしてケーキ、クッキーやパンに使われるなど、その用途は多彩です。
また、カレー（カレー粉）に欠かせないスパイスでもあります。カレー専用の配合スパイスをインドではガラムマサラ、スリランカではツナパハといいますが、コリアンダーはともに主要メンバーです。ガラムマサラはクミン中心、ツナパハはコリアンダー中心といわれています。

• シード（ホール）：シードの香味を油に移してからお肉や魚、野菜を炒めると、香ばしい風味で食欲が増進♪（スタータースパイス）
• シード（ホール）：ピクルス液、マリネやドレッシングの香味付けに
• パウダー：カレーを煮込む途中で加えると、味に深みが出てとろみもつきます
• パウダー：パイ・ケーキ・ビスケット類にシナモンやアニスとブレンドして加えると、爽やかで甘い風味が加わります

コリアンダーの効果・効能

ほかにも

免疫力の改善、高血圧予防、糖尿病予防、殺菌作用、抗ガン作用、疲労回復、鎮静作用、美肌効果などがあげられます。

まとめ

いかがでしたか？
わたしたちにうれしい効果がたくさん詰まった“幸福のスパイス”コリアンダー。「ぜひぜひ食卓に取り入れたいな」という気持ちになってきますね♪というわけで、次回はコリアンダー（リーフ・シード・パウダー）の簡単おすすめレシピをご紹介します！

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